今年は白川道が急死して
がっかりした。。。
北方謙三のハードボイルド
路線をそのまま引き継いだスタイル。
とても好きです。
これはヤクザの世界にどっぷり
使った中年男が
盲目の若い女性と交流するうちに
真の愛情に目覚め
なんとか足を洗おうとする物語。
なんとも気恥ずかしくなるくらいの
「中年の純情」なんだけど
この心模様が描ける
白川氏は、女性の純真さとか
清廉さとか、もっといえば
男女の愛の尊さみたいなことを
信じていた人なんだと
思います。
実生活でパートナーだった
新潮社の「中瀬部長」との関係は
有名だったけれど
中瀬氏が白川氏の死後すぐに発表した
コメント(新潮社の
サイトで読んだ)は、しみじみと
心をうつものでした。
19歳の年の差をいつも意識していて
確実に自分よりも早く死ぬであろう
白川氏を失ったあと、どうなるのだろうと
いつも恐怖に感じていた、という
発言をきいたこともあります。
かけがえのない人と出会えるって
素晴らしいことだけど
それを失くすつらさと抱き合わせ・・・。
(DJ KAZURU)
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