「陸王」拝読
池井戸潤って
半沢直樹がドラマ化したことで
有名になったけど
大企業の影で
誠実にものづくりをしている
町工場なんかを描くと
最高に上手いと思っています。
自分の思い描く夢のような
事業だけでは
経営は成り立たない、それは
誰でもわかっている。
けれど
損得抜きで
関わりたいと思えるような
魅力のない仕事では
やりきれなくなるのが
人間というものなんでしょう。
陸王は、足袋の老舗メーカーが
ランニングシューズを開発していく
物語です。
和装の人が減っているから
当然
足袋も右肩下がりの産業ですよね
でも
いくら時代が変わっても
丁寧なものづくりをしてきたという
精神までをも
否定されるわけではないのです。
いいものを作ったからといって
評価されるわけではないけれど
いいものを作らなければ
支持されるわけがない、とか
そうだよねーそうだよねー
と
うんうん言いながら読みました。
ところで
陸王の足袋メーカーは
色足袋や柄足袋を製造しているような
記述は見られませんでした。
私の感覚だと
白足袋派の方は、茶道関係とか
日本舞踊関係の方だけで
お洒落で和装をしている人は
むしろ色柄ものを
身に着けている気がします。
わたくしも
ヘビロテアイテムは
こんな感じ。
草履だと
電車内などで足を踏まれることも
多いわけですが、これなら
汚れも目立たないし
実用的。
DJ KAZURU
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