「うかれ女島」
花房観音著、拝読。
桐野夏生の「グロテスク」が
大好きでしたが
この小説でも東電OL事件を
扱っています。
お金がないわけでもなく
おバカさんでもなく
家族に見捨てられたわけでもない
むしろ恵まれた環境の女性が
売春に至ることの不思議は
女にとって
考えるに値する謎なんでしょう。
男も売春する女を嫌悪しつつ
買うし。
買わない、と拒否して
生きてるはずの男も
騙されて売春してる女を
女房に選んじゃったり。
こういうことって
あるんだろうな、と
思わされるエピソード
満載でした。
この作家は官能小説の
イメージありましたが
これはちょっと違いますね
女、というか
性の本質に食い込んだ
小説だと
感じました。
DJ KAZURU
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