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DJ KAZURU の予定

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TIMBA CLUB 5/5 2019

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2019年3月のDJスケジュール

16318 3月は最新Timba、TimCubaクラシックス、最新Salsaに往年のクラブクラシックス、そしてSonを縦横無尽に繰り出すスタイルで皆さんをお待ちしています。DJスケジュールは以下の通り。お時間あるときはぜひ!3/13(水)Tropi3/16(土)Tropi3/20(水)Tropi3/2..

Jabiel Olmo – Son Al Son

1998
集英社TGCD 90014

1. Esperanza
2. Le Due a Una Rosa
3. La Gloria Eres Tu
4. Muy Junto Al Corazon
5. Siento Renacer
6. Tu No Sabes De Amor
7. Aprende Muchacho
8. Son Al Son

この CD は書籍の販促用に製作され一般販売がなかったものなので、
Disc Review に取り上げることを躊躇したのですが、内容が素晴らしいので、
いつか正式にリリースされることを期待して掲載することにしました。

ハビエル・オルモは、音楽学校卒業後、国立合唱団に入団し、各種のコンクールに参加、ソロ歌手としてキューバ国内では知られるようになりますが、ソロ作を出せるほどではないので世界的には全く無名でした。
日本で知られるようになったのは、村上龍が映画 「 KYOKO 」 の主題歌用の歌手に抜擢してから。

1998 年には NG La Banda の来日に同行して数曲歌い、2003 年にはハウステンボスにチャランガ・アバネーラと共に滞在、ホテル内でギター伴奏によるライブを行っています。

彼の魅力はその声と歌唱。実際に聴くとビロードのような歌声に吸い込まれそうになる程です。

キューバには、パーカッションを主に楽器演奏者の達人が多いのでどうしてもそちらに目がいきますが、実は古くから名ボーカリストを多く排出している国でもあるのです。
調べてみると彼の父親は、名門オルケスタ・アラゴンのカンタンテ、血は争えません。
このクラスのボーカリストが CD リリースもなく無名のまま存在しているのがキューバ。まだまだ、未知のアーティストがどこかにいるのでしょう。

このハビエル・オルモ名義の CD ですが、聴き所はもう一つあります。それは、バックの布陣と演奏の素晴らしさです。

メンバーは全盛期のバンボレオの面々に、サックスの名手 German Velazco 。
そして音楽ディレクターには、イサックのファースト、マノリンのキューバ時代のキーボード奏者にしてアレンジャーの Dagoberto Gonzalez JR が担当。

本来、バンボレオのラサロ・バルデスがアレンジャーを務めてもよいところですが、
ダゴベルトがアレンジし、ラサロ率いるバンボレオが演奏するところにこの作品の特徴があります。

ボーカルを生かす為にバンボレオのソリッドなティンバを抑えながらも、逆に演奏が際立つそのアレンジ。
ダゴベルトの才能が結実した作品でしょう。彼は、このアレンジで何かをつかんだのか、ティンバから離れ、後にヌエバ・トローバの巨匠 Pablo Milanes のグループに参加します。

各曲を見てみると。

1. Esperanza は、映画 「 KYOKO 」 の主題歌となった曲。
オルケスタ・アラゴンをバックに歌ったバージョンも良いのですが、
バンボレオのジャジーなメタル・セクションが聴けるこの作品もなかなか。

3. La Gloria Eres Tu は、フィーリンの作曲家 Jose Antonio Mendez の名曲。
ハビエル・オルモの歌とバックの演奏が楽曲とマッチした最高な出来栄えです。

4. Muy Junto Al Corazon はクールなCha Cha Cha。

6. Tu No Sabes De Amor は、軽快なサルサ・ナンバー。少し抑えめな演奏ですが、そこはバンボレオ、後半ドライブ感が溢れ出ていきます。

7. Aprende Muchacho はこの作品のハイライト曲。ハビエル・オルモとハイラ・モンピエのデュエット・ナンバーなのですが、完全にバンボレオの楽曲になっています。
印象的なコロのメロディ、歌いまくるハイラ・モンピエ。
この1曲のために敢えて Disc Review に取り上げたといってもよいほど。

8. Son Al Son は、Cesar Portillo de la Luz の名曲中の名曲。
またひとつ素晴らしい歌と演奏のバージョンがここに誕生しています。

無名の逸材ハビエル・オルモの初ソロ CD、
それも、素晴らしいディレクションから生み出された演奏。
勢いのあるキューバのバンドは、いくらでも良い作品を生み出す力を持っていますが、
こういう企画は、海外からの個別のアプローチがなければ実現できません。
そういう意味で、この作品はプロデューサー村上龍氏の最高な仕事といえます。

ごくたまに中古盤で見ることがありますが、
販促ものの CD を遥かに超えた内容なのでお見逃しのないように。

(福田カズノブ ★ 2006/11/28)


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