ウイリアムゴールディング著
「蝿の王」拝読。
無人島に漂着したのは
子供ばかり。
助けも来ないなか、どのような
社会を彼らは築こうとするのか
そして
崩壊するのか。
子供に残酷性が備わっていることを
見せつけられる小説です、
面白く読めてしまいますが。
同時期に
わたなべまさこさんの
「聖ロザリンド」を読んでいました。
少女が無自覚に残忍な殺人を
重ねる少女漫画で
「悪い種子」
という映画がヒントになったと。
この映画と蝿の王は
同じ年
1954年に発表されています。
わたなべまさこ先生みずから
「同じシチュエーションでも
15少年漂流記より
蝿の王が好き」と
仰っていてなーるほど、と。
膝ポンでした。
子供だからって無邪気なわけでも
真っ直ぐな心を持っているわけでなく
むしろ
凍りつくような恐ろしい
行動を取ることもある。
そこにフォーカスする意味で
同じテーマです。
色々な経験の後に
不遇ゆえ悪い人間になった
というより
生まれながらに悪いものを
抱えていた、というほうが
よほど恐ろしいし
不可思議なものです。
DJ KAZURU
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