1968年に刊行されたエッセイ集なので
現在の常識からいえば若干外れてしまったものも
見受けられます。が、それであっても素晴らしい。
「女たちよ!」 なるタイトルになってますが
酒の嗜み方、洒脱な会話について
スパゲティの正しい食し方、作り方
洋服の着こなしのあれやこれや・・・格好いい大人
良識ある大人、で
在る為の教えが詰め込まれた本です。
伊丹十三氏の鋭いものの見方には普遍的なものが
あるように感じます。
40年も前にこんなことを説いた日本人がいたのですねえ。
やっぱりさ、不調法とか不粋って
憎むべきものじゃないですか。
伊丹氏は其処をびしっと突いてくるのですよ、こわいくらいに。
伊丹氏の仰っている、いわば男の美学
女の美学といったものは、言いかえれば
文化ということなのだと思います。
防寒の為とか最低限の意識で
衣服を身に纏う方には「ニットは夜の装いではない」なんてこと
どうでもいいでしょうし、
酔っぱらえれば何でもいいという方には
「グラスの厚みで酒の味わいは変わる」なんて
気にも留めないことでしょう。
同じ物でも文化として捉えるか否か、で
全てが変わって見えます。
マナーと称されるような類のルールも
意味を感じて行動すればすごく楽しいわけです。
しかし
これが演技的態度ですと
かえって興醒め。。。という落とし穴も。
気をつけたい!
・・・
今月のイヴェント27日です。
チスパの新作、勿論ありますよ。
六本木コパカバーナにて
20時半からです。
さっさと来ないと良曲聞き逃します。
(DJ KAZURU)
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