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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

よくばりだねえ

林真理子 著
「奇跡」拝読。

「出会ってしまった男女の物語」とは
言いようですが、振り回された周囲は
迷惑だったのでは?

博子には歌舞伎役者の夫と、その
跡取りになるであろう息子がいたが
パリで活躍する高名なフォトグラファーで
建築にも造詣の深い20歳年上の田原に出会い
不倫の愛を貫いた。

真実の愛を貫くのは結構なのだけど
その陰で夫も息子も立場ない感じになるのは
避けられないところな訳で、すべて自分が
悪者になる以外に、道はないのじゃないかと
思いました。
ところが博子さんはママ友である作者に
「隠すことはない真理子さん書いて!」
と、小説化を願い
この愛は高潔であると言うんですね。

取材に基づいたフィクション、と
書いてはありますが
松嶋屋のことであるのは明白。

私は仁左衛門さんはもちろん
片岡孝太郎も好きなので
お気の毒に・・・という
前提で読んでしまいます。

驚いたことに幼い頃から息子
千之助は不倫に同行
田原氏と義理の親子のように
信頼できる関係を築いており、亡くなった
現在も田原氏は尊敬する対象だということ。

なかなか離婚しなかったのは
息子と引き離されたくないのと
義理の両親(にざ様夫妻)がいい人なので
良い嫁でいたかったから。

孝太郎は女関係が派手だったそうで
泣かされたとありますが、こうなると
孝太郎が役者としても男としても
パッとしなかったから
海外で評価される
芸術家肌の男と付き合った
と、いうような感じもして、孝太郎さん
哀れです。今となってはいい女方なのに。

美しく生まれ、実家も良いおうち。
三越の受付嬢経て
嫁ぎ先は梨園の名家。
人間国宝の舅に可愛がられ
みごと跡継ぎ男子を出産。
子どもは立派な若手歌舞伎役者に成長。
愛人の手伝いながら青山のブティックでも
センスを発揮。
自家用ジェットの迎えつきでパリで逢瀬。
舅が建てた稽古場をかねた二世帯住宅と
プールつき愛人宅の二重生活。
時期を上手くはかって離婚して
誰にも負けない愛を貫いた。

きっとそのとおりなんだろうし
努力もしたんでしょうね。

でも彼女自身が芸を磨いたわけでもないし
アーティストなわけではないのですよね。
そこがいまひとつ魅力をおぼえないところ。

彼女が妻と恋人の二重生活を
長年切り回せたのは
歌舞伎の家にいるお手伝いさんお弟子さんの
手があってのことに違いないですし
周囲の
「歌舞伎界のスキャンダルにしたくない」
想いからの
協力も得られていたと推察します。

そして私が思うことは

「こんな欲張り見たことない」

ということ。
美談にしていますが、もし
この人の真似して
その辺のおばさんが
「家庭も子育ても仕事も不倫も、ぜんぶ
頑張っちゃう~」なんてやっても
笑い者になるだけでは?

それにしても

「私がどんな恋をしてどんなキスをして
どんなセックスして愛し合ってきたかを
世間につまびらかにしたい」

ということを人気作家を担ぎ上げて
やってのけた博子さんは現在まだ51歳。
この暴露を糧に
今後の老年期を
「かつて恋に身を捧げたわけありの女」
として
生きていきたいということでしょうか。

2022年3月上旬現在、博子さんの舅であった
仁左衛門さんは
急病のため舞台降板中。

この女性の告白に松嶋屋さんが
揺れないことを祈ります。

DJ KAZURU


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