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イヴェント休業中《TIMCUBA動画》

18644 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2021年現在timcubaのイヴェント休業中です。 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味わえた時代の 映像ご覧ください。 by DJ KAZURU ..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

村田喜代子 著

「飛族」拝読。

最寄りの大きな島から
一週間に一度だけ定期船がくる島には
学校も病院も店もなにもなく、88才と
92才の老婆二人だけが住んでいる。

時々中国から密漁船がくるので
警戒する巡視船はまわってくるが、みんな
出ていっていなくなった島。

その島はキリスト教の名残を
感じさせる祈りの言葉が伝わっており
地域的には長崎に近い島々や
天草の文化を思わせる。

老女二人の生活は
海に潜りアワビや伊勢海老を取り
魚を釣り、畑でとれるわずかな
野菜での食事、海で亡くなったものたちの
祈りで綴られる。

死んだ者と交信するような
二人の行動、それは海と空を
自由にわたる鳥のようであり
端から見ればこの世かあの世かわからない。

さすが、村田喜代子という
小説でした。

老いを描いているようなのですが
生の図太さを読みとりました。

私はこういう小説を読むことが
本当に楽しみなのです。

2019年に谷崎賞を受賞の際

「今度書いた『飛族』は当初
空ばかり眺めていた。
後から海を引き寄せた。
海と空の大きな世界を書くために
豆粒みたいな年寄りの影を二つ
チョコンと置いた」

と、語ったそうですが
こんな小説を今書ける人が
他にいるでしょうか。

・・・

近くの貝殻島で年寄りが一人
亡くなった。

人口六世帯十一人の島で最高齢だった女性
九十五才の溺谷シオさんだ。

(中略)

イオさんは涙に暮れながらつぶやいた。

「おお。人間はつまらんもんじゃ。
魚のようにヒラヒラと海中ば泳いだ
おなごが、明日は死んで
虚しい灰となるか。

命は儚いもんじゃ。

島も山も岩も千年動かぬもんを
人間は甲斐なかぞ。

甲斐ない、甲斐ない」

百年近く生きてきた年寄りの繰り言は
どこか、『ハムレット』の
セリフのようである。

悲しみも喜びも、誰に倣った
言葉でもないが名文句だ。

DJ KAZURU


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