岸恵子 著 「三十年の物語」
十代から女優活動、フランスの映画監督との
恋愛の果て渡仏、結婚、そして離婚。
1932年生まれでいらっしゃいますから
現在の国際結婚とはわけが違い
苦労も数々おありだったことでしょう。
ミラン・クンデラとの話とか
ええっていうエピソードも満載の
エッセイが収められていました。
感性も、実際の行動も、思索ぶりも
こういう人を女優というのなら
現在は女優と呼べる人っていくらもいないような。。。
自意識として過剰なまでに
「女優」を常に抱えてらっしゃるのが
面白かったです。
「みなさんと変わらないナチュラルな女性」と
称するタレントさんよりも、女優の自分も
素の自分も混濁している岸恵子嬢の
生き様は大変興味深いものであります。
(DJ KAZURU)
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