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コネクション・サルセーラの新譜がENVIDIAレーベルから 発売になった。 1994年にCD「Me Desatina」でデビュー。 1997年にセカンド「Muy Caliente Para Ti」 を発表して以来なので、本当に久々である。
このバンドは、ベーシストNicolas Sirgadoがリーダーであるが、 セカンドまではDaniel Lozadaが在籍し曲を書いていた。 彼は、その後チャランガ・アバネーラに移籍し、 すぐに、自身のバンドTimba Cubanaを立上げる。
今回のCDにクレジットされているメンバーは Nicolas以外は全員総入れ替え状態。 なのに、サウンドは前2作そのもので 以前からのファンは懐かしさを感じるだろう。
聴き所は5曲の「Malecon」。 どこかで聞いたことがあると思った人は耳がいい! 実は、最近発売になったハウステンボス・ライブ のハイラ・モンピエの歌う7曲目のオリジナルバージョンである。 この曲を書いているDaryll Fernandezはよいメロディ・メーカーだ。
また、3曲目の「Ay,Ay,Ay」は1998年当時のキューバのヒット曲。 キューバ人は、皆で歌って遊べるような部分のある曲が 好きで、たまにヒットする。 僕は好きでない場合が多いのだが、 それがヒット曲の最大の要素なのだといえばどこの国でも同じである。 この曲のライターはOrlando Martinez。 彼の書く他の曲はティンバ色が強く、なかなかだ。
このCDは、実は、1998年に録音した3作目から半分ほど ダブって収録されている。 一昔前のキューバンといった音作りなのは そのころの曲が多いからなのだろう。 なかなかCD化できないのがキューバのバンド事情。 忘れたころのメジャー発売である。
今やソンの救世主となった感のあるENVIDIAレーベル。 キューバン・サルサも、ぜひ、どしどしリリースしてほしい。
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Nicolas Sirgadoは、ラテン・ジャズのユニットとしても 最近CDをリリース。 キューバでは、ジャズ・クラブに出演しているらしい。 コネクシオンは、どうなっているんでしょう?
(福田カズノブ/2003.9.9)
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