KAZU FUKUDA

KAZU FUKUDA
観葉音楽
Vol.15
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ティンクーバ7周年記念
2007年6月27日(水)

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ティンバ・バンドのタイプ別分類
2007年6月6日(水)

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Traje Nuevo
2007年6月3日(日)

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Telmary 東京公演
2007年5月26日(土)

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観葉音楽 By KAZU FUKUDA

観葉音楽 By KAZU FUKUDA

▲INDEX  
 ティンクーバ7周年記念

今週末6/30(土) 六本木Copa で8年目突入となるティンクーバ。6月から毎月開催になりスケール・アップしてお届けしています。

過去7年間の開催場所を振り返ってみると、六本木中心によくいろいろな箱でやったものだと感慨深いものがあります。
リストは以下の通り。

2000年 6 月− 2000 年10 月  六本木Heat
2000年 8 月           二子玉川Bleue Blanche
2001年 1 月− 2001 年 5 月  六本木スタジオPepe
2001年 2 月− 2001 年 8 月  原宿Soy
2001年 7 月           青山Elpaso
2001年 9 月− 2002 年 1 月  六本木Oasis
2002年 1 月− 2002 年 5 月  六本木Chambers
2002年 3 月           六本木Bodeguita
2002年 5 月           六本木Bodeguita
2002年 5 月− 2005 年 10 月 六本木 Carnaval
2002年 10 月− 2003 年 8 月 渋谷Plug
2004年 5 月           大阪Reinas
2004年 11 月          京都Parkar Hause Roll
2005年 9 月           葛西Bar Havana
2005年 12 月          葛西Bar Havana
2006年 1 月− 2006 年 3 月  六本木 Roxy
2006年 4 月           札幌 Habana
2006年 5 月           六本木Seesha
2006年 7 月           六本木Super Deluxe
2006年 8 月           六本木Pepe2
2006年 10 月 札幌 Habana
2006年 9 月- 六本木 Copacabana

これは、ティンクーバ名義のイベントですので、その他に
DJ KAZURUの単独DJが多数あります。

2000 年開催当時からいらして頂いている方、昨年のSuper Deluxe あたりからファンになっていただいている方、そして全国から駆けつけてくれる皆さん。

本当にいつもありがとうございます。

この7 年間にはお客さんの中から、ダンスが上手になってイントラになっていった方、また DJ をやり始めた方も多数でてきて、さながらNGか、チャランガ・アバネーラかという感じもしますが、全国のキューバ音楽とキューバン・スタイルのダンスを愛好する数多くの方々に長年愛されてきたことは、ティンクーバ・スタッフの誇りとなっています。

音楽の感じ方、ダンスの楽しみかたは人それぞれ様々な形があってよいと思います。その中でティンクーバは、音楽に真正面から向き合い、DJ を通して最高の音を提供し続けることをコンセプトに8年目に突入します。

現在は、キューバ本国のティンバのみならず、
世界中の音をDJ KAZURU がオリジナルMIXを加えることで創り出す、
「ティンバの未来系イベント」になってきています。

「老舗なのに最先端」が目指すところ、
皆さんあってのティンクーバです。


2007/06/27 
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 ティンバ・バンドのタイプ別分類


ティンバ、キューバン・サルサをタイプ別に分けてみました。

NG(ホセ・ルイス・コルテス)
バンボレオ(ラサロ・バルデス)
クリマックス(ヒラルド・ピロート)
チスパ(チスパ)

これらのバンドは、リーダーが超絶プレイヤーで、
ジャズを得意にしている点が特徴。
バンドとは別にジャズ・ユニットを結成したり、
ジャズ・アルバムを発表したりもしています。
また、常に新しい演奏方法を模索し実現している点では
ティンバというスタイルの創造者達です。
ティンバとは何かという問いかけに、
「ジャズ・プレイヤーがサルサを演奏したもの」という
仮説はこれらのバンドが最も顕著に現れています。

アダルベルト・アルバレス・イ・ス・ソン
マノリート・イ・ス・トラブーコ
アスーカル・ネグラ

これらのバンドは、ソンを基本にしていて
楽曲重視という点では同タイプでしょう。

イサック・デルガード
パウロF.G.

ずばりボーカルがメイン。
そして歌唱を引き立てるサウンドも重視しています。
その時々の流行を取り入れながら
ディレクトールを厳選している点では同タイプといえます。

ロス・バンバン
プーピ
スール・カリーベ

これらのバンドはチャングイ系のリズムが基本。
グルーヴ重視派といえるでしょう。
近年のバンバンの曲調は
ややソンやサルサよりになってきているので、
プーピやスール・カリーベの方が
より「以前のバンバンらしい」という
逆転現象も現れています。
マイケル・ブランコ率いるSalsa Mayorも
このタイプのリズムを基本にしています。

そしてチャランガ・アバネーラですが、
ボーカリスト型とアダルベルトなどの楽曲型、
そしてサウンド革新派でもあるという全ての要素が入っています。
そういう意味では、
ダビ・カルサードはキューバに現れた
初めてのプロデューサーといえるのではないかと思います。


2007/06/06 
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 Traje Nuevo

ディズニー・シー内のレストランで演奏していた
トラへ・ヌエボの帰国直前ライブを
築地キューバン・カフェで観ました。





ギター、ベース、キーボード、コンガ、
ティンバレス&トランペットに、
ソロ・ボーカリストSoryを加えた6人編成。
このバンドは、ホーベネス・クラシコス・デル・ソンに
在籍していたギタリスト、カルロス・マヌエル・セスペデスが
立ち上げたもので、
ホーベネス同様、トラディショナル・ソンを進化させた
幅の広い音楽性を持っていました。

ホーベネスが、エル・ネネを擁していたこともあって
黒人色の強いナンバーがあるのに対し、
こちらはパン・カリブのリズムを多く取り入れ、
よりコーラス重視の指向です。

残念だったのは、音響がすこし良くなかったこと。
音のバランスが良ければこのバンドの特徴である
歌や現代的なコード感覚のコーラス・ワークが
もっと引き立ったのにと感じました。

また、アレンジでは曲の後半に、
今や安易な展開といえるボンバを多用。
その時々でお客さんを盛り上げなくてはならない為
しかたのないことかもしれませんが、
このバンドの音楽性にとって少しマイナスに作用していました。

自主制作の新作CDは
なかなか良いナンバーがあって楽しめたのに対し、
ライブはやや箱バン的な点が残念でした。


2007/06/03 
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 Telmary 東京公演

Telmary の東京公演初日を見てきました。





インテラクティボのボーカリストから羽ばたき、
ソロ・アルバムを発表して、セルフ・バンドを従えてのライブ。
音楽に真摯に向かい合い、時には試行錯誤している様に、
とても好感の持てたライブでした。

ロベルト・カルカセス率いるスーパー・セッション・バンド
「インテラクティボ」と比べると
今回のバンドはかなり見劣りのするのは、
しかたのないこと。
また、ラップのみで2時間弱を構成するのは、率直に言うと
途中聴き続けるのがきつくなるのは否めませんが、
クールなクラブ・サウンドに呟くように乗るその声は
「ざわざわっ」としていて確かに存在感があります。

後半、キューバのリズム、ルンバやサンテリアを強調し、
ティンバのグルーヴに至るナンバーなど、
かなり楽しめる時間帯もあったので、
個人的には好みの曲だけで40分程度のライブだったら、
最高だったのではと感じました。

ともあれ現在進行形のキューバ音楽の未来を
日本で見ることが出来た点で、
素晴らしい企画だったのではないかと思います。


2007/05/26 
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▼観葉音楽 Vol.14

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