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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

カウントダウン

17460 TIMCUBAカウントダウンありません が、12/31 麻布トロピにDJ KAZURU ちょっとだけ 遊びにいきます 21時から日付変わるあたりまでいる予定! ..

吉村昭 著
「殉国~陸軍二等兵比嘉真一」拝読。

沖縄では本土決戦となったので
一般市民も戦争に巻き込まれたのは
周知のことですが、幼い中学生が
戦闘に兵隊として参加したことはあまり
知られていない気がします。

中学生なのに兵士と同様に
銃と手榴弾をもつことを強制させられた
沖縄の男子。
同世代の女子は野戦病院(というほどもない
病人がおしこめられた場所)で
病人にわくウジをとり、排泄の世話をし
死体を穴に投げ込む作業をさせられました。

14才の真一からみた
昭和20年3月末から
終戦までの沖縄の地獄は、
残酷な命の喪失だけでなく、
美しい島の破壊もあり、
こんなことを14才の少年に
背負わせたのかと、呆然としました。

運んでいた負傷者が運搬途中で死んだとき
真一は
「死者をわざわざ運ぶよりは
一刻も早く壕にもどって
ひとりでも多くの負傷者を運びたい」

と思うものの

「命令は、運搬せよ、なのだから
命令どおり行動する以外に勝手な判断を
さしはさむべきではない」

という兵らしい規律に当初から従い
死体を担架に乗せ目的の場所へ向かいます。

しかし戦局が悪化するに従い
ひとりはぐれた真一は、すべて
自分の判断で水を求め、嘘をつき
生き延び、最終的に自爆という形で
敵に突っ込むことを目標にします。

もう殺してくれ、と真一に
懇願する子を抱えた母親。

びっしりウジのわいた池に
かけよって水を飲む者たち。

内臓破裂をおこした兵隊は
自分の腸にたかるハエを手で
追っている。

昼は敵に見つからないように
死体の影で身を潜め、夜
水を求め、黍の茎をかじり
敵をやり過ごす日々。

一文一文が心に突き刺さります。

以下わずかばかりを抜粋。

···

死体になじむ生活がはじまった。

日の昇るきざしがみえると
死体のよりかたまった個所に這い寄り
その下へ体をもぐりこませる。

なるべく腐乱度の少ない死体を
選ぼうとつとめたが、それは
初めから無理な注文であった。

じりじりと照りつける日光に
死体は急速に腐敗をすすめ、ほとんどが
紫色に膨張し、くずれた肉体からは
腐臭が液体のような濃厚さで流れ出ていた。

日中の時間の流れは
彼に大きな苦痛を与えた。
身じろぎもしない体は、すっかり
しびれきって、疼痛が重苦しく広がる。
それに、顔に這い上がる蛆は
目や鼻や耳の内部へ入り込もうとし
しかもそれらは、死体の腐った肉の粘液と
腐臭を、彼の皮膚に容赦なくすりつけてくる。

···

吉村昭氏は昭和二年生まれ。

かろうじて戦地へ赴くことは
なかったものの、もし沖縄県下の
中学生であったら、こうした
経験をしたのだという思いで
執筆に至ったということです。

私たちは直接この地獄を
みた人から話はきけませんが、この
小説はそれと同等の価値を持つと
思います。

吉村氏のおかげで
私も、これから生まれてくる人たちも
沖縄で何があったか、を
知ることができます。

DJ KAZURU


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