踊り方は、音楽先にありきの考え方でいえば、
サルサはLAスタイルとNYスタイルON2、
キューバ音楽ではキューバン・スタイルと
コントラティエンポのソン、
ドミニカ音楽ではメレンゲとバチャータ、
そしてプエルトリコのレゲトンは、
ペアではなく1人で踊るスタイルが、
音楽とダンスの一般的な組み合わせになっています。
( ペアでレゲトンを踊るラティーノも結構目にしますが )
従来、クラブではサルサを中心に他の音楽を混ぜる
といった選曲が中心でしたが、
最近では、純粋なサルサを流している度合が
明らかに低下しているような気がします。
また、クラブではなく単独のイベントでは、
バチャータに特化したものや、
週末の六本木クラブの深夜帯では、
ラティーノの集客向けにほぼ全曲レゲトン系の選曲を
売りにしている所も出てきました。
今までラテン・ダンスの為の音楽として
中心にいたサルサが、
その地位を譲り始めたかの様です。
その理由として考えられることは2つ。
サルサやティンバが音楽的なアイデアに行き詰まり、
ラップやレゲトンを取り入れたり、
演奏を複雑にしたりしたことで、
ペア・ダンスが踊りにくくなり、ストリート性も失ったこと。
そして、欧米や日本のような非ラテン圏では、
サルサ・ダンスが競技化し
技が複雑化の一途をたどっていること、
が考えられます。
それらの反動として、
ペア・ダンスそのものを踊るラティーノスが減少し、
その代りにレゲトンを踊るようになり、
リズム重視で哀愁あるメロディ主体のバチャータが
ペア・ダンスの原点回帰として
流行したりしているのだと思います。
クラーべの入ったサルサとキューバ音楽は、
CDのリリース内容から、
ここのところ復調の兆しが出てきたにもかかわらず、
クラブ・ダンスのシーンでは、
ダンスはサルサではないという傾向が
強くなっているのは否定できない状況。
音楽の勢いがなくなるとダンスも連動して
他に移っていくということなのでしょう。
ティンクーバでは、
オリジナルMIXや厳選した選曲を提供していますので
その音楽がおのずとダンスを
誘発してくれると考えています。
流行を感じつつも流行にのみ込まれず、
といったスタンスで続けているのです。
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