同一テーマの短編集です。
さすがな執筆陣なので
どれもひとひねりした
面白い銀座を書いてますね。
ふつう
銀座、という
テーマを与えられて
何を書きますかね…
ちょっと贅沢なまち
大人のまち
特別な出会いのあるまち
プライドをもって商売するまち
色々でしょうが、
こんなにも暗く重苦しい
小説を書く人は
皆川博子しかありません。
収められている
皆川博子の「迷路」
最高でした。
ここに描かれていることは
実際の出来事と
近似しているらしく
他の著作にも
よく出てきます。
凡庸を憎みながら
異才となれない弟と
感受性の高い姉の
悲しいような
甘いような物語。
これ銀座百点の
誌上に載せたのが
びっくりなくらい
斬新な「銀座」です…
わたくしは
銀座の意外に庶民的な
一面を見出す人よりも
隠しきれないアッパークラス感を
にじませつつ
陰鬱なものをみせる
皆川博子が大好き。
DJ KAZURU
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