国立劇場歌舞伎鑑賞教室の
アフタートークで中村京蔵さんから

「文化庁の事業でキューバを訪問した際に
バンバンの曲に合わせて毛振りをしたら
大ウケした」

という話が
映像と共に出たそうです。

私はこのトークショウには
参加してないのですが、調べてみると
2019年の11月に確かにキューバで
歌舞伎公演をしておられました。

歌舞伎の説明をして
藤娘と石橋を京蔵さんが
踊るという形でサンフランシスコ
メキシコ、などを１人巡業のような形で
回られたようです。

探して短いながら
動画を見たところ
超満員のマルティー劇場で
バンバンの「カベサ・マラ」に合わせて
毛振りをしてました。

聴衆は総立ちで大盛り上がり、本人も
「違和感無かった」とのこと
私も、頭を大きく回すこの演目に
la cabeza mala を当てるとは
上手いことやったものだと
感心いたしました。

私たちもこの曲で頭動かして踊るもんね！

本来この動きの時には
長唄勢が同じフレーズを繰り返し
徐々にテンポをあげていくことで
高揚感が生まれます。
考えてみればコロ&カンタに似た作用。

どうやら、各国で人気の音楽に
合わせてアンコールをするのはどうかと
京蔵さんのほうからご提案で
このような形になったようですが
それにしても素晴らしかったです
もっと長尺で観たいですね。

キューバは日本から歌舞伎が来るというので
TVなどでガンガン宣伝して、会場には
入りきれないほどの人が集まり
客席にはオマーラ・ポルトゥオンドも
いたそうです。

正直、役者はたったひとりだし
本来の形の歌舞伎公演とはいえないのに
他国の伝統芸能をお迎えする時の
丁重なキューバの姿勢に感服します。

芸術に携わってる人への
尊敬も強いのでしょうね、キューバって
そういうところ素敵ですね。

*画像すべて京蔵さんホームページより
勝手に拝借してます、まずいかな？

DJ KAZURU