桐野夏生「ポリティコン」
ユートピアの足枷って
男女問題なんですね、面白いなあ。
ユートピアの支配者になろうとする
主人公は、血というものに
これ以上なく縛られている人物。
一方
彼が恋してしまう少女は
母親が脱北ビジネスに
携わっていたりと、複雑な背景があるのですが
「あまりにも」という感じさえする
根っこのなさが逆にアイデンティっていうかね。
そんなふたりをとりまいた様々な思惑を
読む物語でした。
・・・
私のイヴェントに足しげく通って下さる
キューバのダンスの先生に
君のこと他の場所じゃ全然見ない、いつも
みんながチャカポコ踊っているときに
何しているんだというような
趣旨のことを言われましたが、夜は大抵家で
テレビを見ています。
地デジ化してから数カ月、バカみたいに
見てるから。
NHKドラマ「四十九日のレシピ」
で、母親に軽く虐待されている子が
アメリカンドッグを食べたい、コンビニで
売っているよと言うので、主人公の女性が
家に連れてゆき、ホットケーキミックスと
ウインナーでばんばんアメドッグを揚げてやり
子供は驚喜するという場面がありました。
愛情が食べ物によって
そこはかとない伝わりかたをした
いいシーンでしたが、こちらが掻き立てられるのは
食欲と料理欲であります。
負けずにじゃんじゃん揚げてみました。
はー。うま過ぎて死にそう(ウマイ、も死ぬ、も
あんまり上品な言葉じゃないが、ふたつが
組み合わさると使いやすいのはなぜだろう)。
大好きなものが出来たての温度で
食べられるって素敵だよね。
(DJ KAZURU)
Add A Comment