ヘルター・スケルターの
DVDもう出ました、最近の映画って
公開したと思うとすぐ購入できるね。

ここでも何度か
書きましたけれど
岡崎京子が大好きだったので
この映画が話題になり、ふたたび
彼女にスポットがあたること
望んでおりました。
衣装やセットが
蜷川実花のオリジナル世界で、妙に
今時の感じにしていないところも
原作発表当時と
現在の隙間を埋めることにつながったような。

今年
「誰もが不可解だった事件」として
尼崎の家族ぐるみ洗脳殺人が
思い出されますが、この映画での
主人公と
マネージャーの関係をみて
こんな感じで
コトが進んでいったのかなあと思ったり、と
そういう意味では
２０１０年代の今の映画なんでしょうね。

沢尻エリカは
いつものようにキレイで、目の保養。
原作のハイライトのひとつ
主人公が
自分は落ち目になったと悟った時の叫び
「アッハッハアの大笑い
んなことさせるかバーロー！！」
の科白まわしが今一つで
キレイの苦しみまでは伝わらなかったけど、
キレイな人が延々画面にいるのはいいものです。

あと、原作では
主人公は、薬の副作用でどうしようもなく
頭が痛くて痛くて
「ほかの痛みを与えれば
この痛みから逃れるかも」と思い
果物ナイフか何かで目を突き刺したはずですが
映画では「世界との決別」みたいな感じでしたね。
そして
決別しきったあとの
ラスト、「ふんっ」て笑うところは
最高に良かった。

さて、音楽のはなしですが
上野耕路が担当していて
ただでさえ嬉しかったのに
戸川純の「虫の女」が
フルに挿入され、爆発しそうでした。
名作中の名作「玉姫様」を再び聴きたい！
戸川純こそ時代に狂い咲いた
花だったのではないかしら。

(DJ KAZURU)