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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

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2/10 復活TIM★CUBA

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2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

CUBISMO – CUBISMO

2000
IRMA 497844-2


1. Mi Negra
2. Conmigo
3. Afro Blue
4. El Raton
5. Tequila
6. B.P.Club Blue Cha Cha
7. Ave Maria Morena
8. Manicero
9. Tune Up & More
10. Misty
11. Besame Mucho
12. Tin Tin Deo
13. Bonus Track

キューバ音楽への指向はもちろん強く、これを
何かと問われればキューバ音楽なのでしょうが
そこはクロアチアの音楽家達(他にも現在はスロベニア人や
エクアドル人も迎えての混成チームとなっているようですが)の
やっていることです。
当然キューバ人そのものの集団とイコールにはなりません。
海外目線から捉えたキューバ音楽の魅力というのは
国のカラーだけではなく、バンドそれぞれにおいて
様々であるのは言うまでもないことですが
これも、そのひとつの解釈として楽しめる一枚。

CUBISMOは
1995年辺りから本格的に活動しているようですが
メンバーチェンジ、キューバの有名音楽家との交流
色々ありつつも続いているバンドです。
完全にキューバ国内の事象は放っておいて、勝手に
成長させてみるのも海外バンドの強み(かなりの少数派だとしても)の
ひとつですが、彼らは、機会さえあれば
キューバ人とからんでいきたいと、そういった
指向の方々です。ですから
驚異的にフレッシュな切り口があるということを
期待してはいけません。

この作品は事実上のファーストアルバムということで
いいかと思いますが
世界発信盤としては、イルマのワールドカテゴライズから
リリースされていることからも察しがつくように
けしてサルサ、またティンバを意識した作品ではなく
ジャズ、民族的な郷愁を含んだ薫り、コンガや
クラーベのビートを保ちながらも、土着的な
印象をもたらさない軽やかな作品になっています。

まずは、全体を支配する
とても乾いた音質がセクシー。

♯3、♯5をはじめ、耳に馴染んだスタンダード曲を
これでもかと選択しているのに
ありきたりなラテン世界とは別の提示がなされているように思えます。

個人的には♯10で表現した世界を
突き詰めていくのも、このバンドの道の一つではあった気がしますが。

このようなやり方でのリリースは
したたかなイタリアのレーベルにとっては
おなじみのことだったかと思いますが、外国のレーベルに
さっと摘まれるだけに留まらず、曲がりなりにも
しっかり活動を続け、音楽的にも一応の業績を残せた
バンドと言っていいでしょう。
と同時に、IRMAの審美眼の鋭さも証明されたという訳です。

(DJ KAZURU ★ 2007/05/07)


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