今月の新潮の目玉
川上未映子の
「ミス・アイスサンドイッチ」。
小学生の男の子と
スーパーのサンドイッチコーナーで
働いている
不思議な容貌の女性をとりまく
小さな世界の話ですが、秀逸。
川上嬢が切り取って見せる
世界は
ひりひりするほど
繊細。
些細な動作も
何でもないような言葉の
やりとりからも・・・
どうしてこんなふうに
物を見ることができるのかと
驚くような、描写であふれている。
映画「ヒート」の銃撃シーンを
真似るところがあるのですが
そこのちょっと病的な感じもよかった。
全体に
何処の国の話かしら、っていう
無国籍な
感じが醸し出されているのもいい。
わたしはね、
「できるだけ今度っていうのがない世界
の住人」
になったんだよ。
今しかないんだ、ってね
わたしは
ずうっとまえにそれを決めたの
(DJ KAZURU)
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