文士のレストラン
嵐山光三郎 著。
有楽町の慶楽が
吉行淳之介の行きつけとして
掲載されていました。
帝国ホテルに泊まって
ここで食事なんてことも
多かったようです。
私は
中華だと広東料理派なので
この店も好き。
銀座で中華というと
ここが思い浮かびます。
先日は
海鮮焼きそばと
牛肉と青菜の汁ソバを食べましたが
吉行氏も
似たようなメニューを
注文していたみたい。
昔は
ビール瓶を
どん! とテーブルに置いたり
愛想のない女店員がいたようですが
今は
むしろ愛想いい、と
言ってよいような店員さんが
働いております。
よく
「明治の文豪が通った店」
とかいうふれこみの飲食店が
あるけれど、よしんば
文士が食通だったとして
その時代の「旨いもの」しか
食べていないわけです。
今の時代にその文豪が
生きていたら他のものを
推していた可能性が高く
そういう意味で
「文豪のご推薦」は
信用ならぬ部分があると思うのですが
慶楽は
時代とともに店の雰囲気も
料理もよくなり現在に
至るようですから
他の「文豪推薦」の店も
いいところがいっぱいあるのかなーと
夢膨らむ本でした。
(DJ KAZURU)
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