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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

nakadai

春日太一 著
「仲代達矢が語る
日本映画黄金時代」 拝読。

70年代生まれでありながら
勝新太郎の研究など
時代劇関係の
鋭い仕事をなさっている春日氏による
日本を代表する、というか

わたくしの
最も好きな俳優
仲代達矢のインタビュー。

氏の長い俳優人生は
そのまま日本映画の歴史に重なり
あの映画もこの映画も
また見たい! と思います。

先日
「切腹」について書きましたが
なんと
仲代氏も
一本選ぶなら「切腹」だそうです。

「切腹」の裏話で
最も驚いたのは
「殺陣はすべて真剣です」
という部分!

このように
撮影の内輪話も面白いのですが
生い立ちについても
詳細に語っており。

生まれた時から
貧乏だった。

まるで乞食のような生活をしていたとか
そういうものが
役者になっても引きずっているのかな。

などという話が出てきます。

また
仲代氏の佇まいひとつとっても
迫力が尋常でなく
それってなぜだろう、と
思っていましたが
幼少期に
人生の不条理、死生観などについて
考えざるを得なかった経験が
あの「顔」「佇まい」に
繋がっていると感じられます。

中学一年の時に昭和20年
終戦でした。

子どもの頃は
毎日のように空襲で逃げ回ってました。
ある時
親戚の女の子と
手をつないで逃げて
やっと逃げおおせたと思って
フッと見たら
その子の腕だけ持っていたんです。

「目が狂っている」ということを
ある監督さんに指摘されたという
エピソードも書かれていますが
確かに狂気を感じる目は
こうした経験からも
来ているのかも知れません。

(戦後食うにも困って)
小学校のいわゆる給仕ってやつを
していました。

その頃日教組が出てきて
みんなコミュニズムですから
格差があっちゃいけないと。

彼らはそんなこと言いながら
私には
毎日昼のおかずを買いに行かせる。

私は食うものも何もないのに
先生のコロッケを買ってきて
分配するわけで
一人として
「お前も食え」
ってやつはいない。

何が共産主義だと思いました。

他にも
仲代達矢を作り上げてきた
ディープなエピソードがいっぱい。

奥深い役者の
奥深い人生。

虐げられてきた人間の
強さを
言葉のはしばしに感じる。

それにしても

今は台本を何冊も抱えていることが
「その俳優は売れている」ことだ
という錯覚がありますからね。そのへんがちょっと
私にはわからないところなんですよね

なんていう発言は
現役の役者さんたちには

痛い言葉だろうなあ。

(DJ KAZURU)


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