デニス・ジョンソン「ジーザス・サン」
目いっぱい薬やって
イエスの息子みたいな気分のとき・・・・・・
という、ルー・リードの歌詞が序文。
書評でこの作者を知り、読んでみたくなりました。
20世紀末のアメリカで出た短編集といえば
まっさきに名前のあがる一冊だという事です。
翻訳文のリズムの良さもあり、引き込まれました。
書評には
《ドラッグ、犯罪まみれの主人公に
感情移入することは難しいが、これが自分であっても
おかしくないという気持ちにさせられる》
そんなふうに書かれていたかと思いますが
その通りでありました。
ダークサイドであっても
此処に描かれているのが
生命の叫びであることは明白。
その疾走感たるや平伏したいほど。
(DJ KAZURU)
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