ソン色の強いキューバンサルサの歌手Maikel Dinza。
注目ポイントは自身のバンドのコロのスタイル。
低音の男性リードボーカルMaikel Dinzaに
さらに低音の男性コロをユニゾンで
もってくるという形を提示しています。
大昔のアルセニオ楽団を彷彿するところもあり、
これが不思議と新鮮なのです。
昨今のティンバのバンドは高い声の男性ボーカルが主流で、
女性のコロを必ず入れていて、さらに女性を
リードボーカルにしているバンドも多くなっています。
これらの反動としてこのスタイルが出てきて
広がりだしているような気がしています。
もう一人の注目はMandi Miranda。
シングル曲「La Piedra」は古典的なイントロから入る
変わった曲ですが、その後伸びやかなボーカルが
展開していて久々に驚きました。
例えればティンバ版ベニーモレ。
ティンバはアレンジのアイデア勝負で変遷してきましたが
ここでボーカル・スタイルに変化の兆しが出てきました。
曲の方はまだまだですが、彼のボーカルは2024年の発見です。
(福田カズノブ)2025.1.6
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