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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

サイディヤ・ハートマン 著
榎本空 訳
「奔放な生、うつくしい実験〜
まつろわぬ黒い女たち、クィアで
ラジカルなものたちの親密な歴史」拝読。

20世紀初頭のフィラデルフィアや
ハーレム、ここでの登場人物や
出来事はすべて実在のものである、で
始まる黒人たちの差別され続ける
生活の歴史。

黒人に【カラード】とルビがふられていることで
ビクッとしてしまうけれど、あえて
カラードという強い表現で描かれるのは
彼らが尊厳を踏みつけられた人生を
与えられているからに他ならないのですね。

美しい詩のように
畳み掛けるラップのように
彼らの物語は特異な文章で綴られ
そこが音楽のように魅力的。

ひとつひとつのエピソードは悲惨だけれど。

市井の人々の声から世界の問題が
透けて見えるという部分で
石牟礼道子の苦海浄土を想起しましたが
本書を日本で紹介した
新田啓子氏が
石牟礼道子と森崎和江の「からゆきさん」を
上げて
「本書を実験的というよりも
別の既視感を抱く読者が、日本にはいると
想像する」
と、書いてるそうです。

んー、まさにそのとおり。

不当な差別を受けることの問題は
いつも地続きですね、より弱いもの
より立場の低いものがさらされていく。

黒人の迫害の歴史なんて枚挙に暇がないですが
有名人の例をひとつ。

ビリー・ホリデイが14歳の時
売春宿で逮捕された時、「少女」だと
三年も監禁されるから
21歳と偽った、6カ月の刑期を選ぶため。

その6ヶ月だって
11歳の彼女をレイプした隣人に
課せられた刑より重かったそうです。

道で恋人を待っていれば
売春していると逮捕され、逮捕されれば
殴られても殺されても仕方ない。
そんな【カラード】の歴史。

・・・

ボトムに甘んじるつもりはない、
ゲットーにおめおめ囲われているつもりもない。

ダンスとはすべて
逃亡にむけてのリハーサルだった。

社会規範という過酷な支配から
逃れることができるかも知れない、
収監という冷然たる事実からも
逃れることができるかもしれない。
ラグタイムのファンキーなリズムがお
そう信じさせる。

・・・

DJ KAZURU


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