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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

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2/10 復活TIM★CUBA

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Issac Delgado / Asi Soy

Universal 178451
2008

1. No Vle La Pena
2. La Fiesta
3. Perdoname Todo
4. Asi Soy
5. Ajena
6. Ni Con Bala, Ni Con Canon (La Bala De Billy)
7. Tu Tienes Magia
8. Como La Primera Vez
9. Se Fue, Adios
10. Tumbaito

イサック・デルガードのUS在住第2作。

前作が亡命後まもなくの発表で、
プロデューサーのセルヒオ・ジョージのサウンドと
イサックのキューバ音楽をそのまま並べた感があったのに対し、
今作は全てじっくりとつくりあげられていて、
イサックのボーカルとサウンドが 一体化した内容になっています。

この作品を聴いたNY・プエルトリコ系のサルサ・ファンからは、
イサックはようやくサルサの世界に入ったと
評価する声が上がりそうですが、
キューバ音楽ファンからは、キューバ音楽からさらに遠ざかったと
感じたに違いありません。

それもそのはず、1作目にベースとアレンジ、作曲で参加していた
アライン・ペレスの姿が見当たらないのです。

セルヒオは今作で完全な サルサをイサックに歌わせようと
したのでしょう。

サウンド面をみてみると、
コンガ・ティンバレス・ベースのリズム・セクションは
明らかにサルサの質感。
全体に流れていく演奏スタイルもサルサ的です。

一方ホーンセクションは、
切れのあるフレーズをたたみかけるように繰り出していて
ここはキューバ色が強い部分。
コロの平たんさはサルサ的ですが、
リード・ボーカルのイサックの声が極めてルンバ色が濃厚なため、
全体的にキューバ音楽を強く感じさせることになっています。

一言で表現すると、シャープなサルサの演奏に
ルンバ色の強いイサックのボーカルが融合したサウンド、
といえるでしょう。

楽曲では、1曲目と7曲目がメロディの美しい作品、
2曲目はキューバのEDDY-Kをフューチャーした
印象的なナンバーです。

前作、今作と充実作のリリースを続けているイサックは
マノリンなどと比べ、亡命が吉とでたほうですが、
キューバを離れたイサック個人は今何を感じているのでしょうか。

この作品全体を覆っている望郷感が、
その気持ちを物語っている様な気がします。

(福田カズノブ★2015/09 加筆修正)


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