
芥川賞作家である李琴峰が
英語、中国語に次いで
いかに日本語を獲得したかの
方法と物語。
彼女の著作を読む限り
かなりハイレベルの日本語能力が
感じられるので、気になってました。
そもそも
日本語の漢字とかな、カタカナの
ミックス具合は
格好いいと台湾人には
感じられるようで、店名や
ブランド名に使用されてるらしいです。
彼女も
なんか格好いい、というところから
日本語への興味は始まったようですが
翻訳ソフトもない時代
ほぼ独学で日本語を身に着けていきます。
アニメの主題歌を参考に
五十音の仕組みを知るところから始まるのですが
「あ」と表記されていれば
発音はひとつしか無いことに気づき
流れる主題歌と字幕から
表記と発音を一致させていったようです。
五十音それぞれに対する発音が固定の
ひとつであることは日本語の特色と言われ
なるほど、と思ったのですが
そのように、自国語であるがゆえに
我々が無意識に使いこなしている
日本語がどういう言語なのか
細かく解説されるので面白かったですね。
そんな彼女は
数年で
「大きい」「大いなる」
「大きな」「大なる」
の、差異に気づくようにまでなり
日本独自の
漢文の書き下し文にまで
興味をもち、発音の微妙さも
修正していくのですが、要するに
日本人とコミュニケーションが
出来る、日本で働けるレベルを
追求しているのではなく
完全に日本語をモノにすることを
目指しているので
私もハッとさせられる
日本語の特性が次々語られます。
自分の工夫で日本語を学び続け
早稲田に留学し、日本で就職し
現在に至るわけですが、そんな彼女は
自分は天才でも何でもないと
言い切ります。
私にはやはり
彼女は特殊な才能があると思うよね。
だってドナルド・キーン先生だって
ここまでの正確な日本語の
発音は獲得できてなかったじゃない?
遂に生粋の日本人と同じように
日本語を操る外国人が出てきたと
私は思っています。
そして多くの日本人の
インテリ層しか馴染みのない
漢文を幼少期からモノにしている人の
日本語というのはすごいよね。
そのクレバーさでもはや
たいていの日本人より日本語を
理解し、表現してる人ですよ。
あとは何を書くかだけです。
李琴峰が外国人差別問題も
トランスジェンダー問題も
同性愛問題も、彼女を悩ませる
マイノリティ問題をくぐり抜けた先に
書くべき小説がきっとあるはずです。
DJ KAZURU
ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..
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https://youtu.be/BELIZJu0ruM
2014年の過去動画ですが
六本木で思いきりダンスと音楽を味..
2/10 麻布トロピで久しぶりに
ティンクーバやります。
DJ KAZURU が昔作った
キレッキレのリミックス中心。
翌日が祝日なので
ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
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La Tropi Azab..
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