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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

明治のひと

岡本文弥は
明治生れの新内の人。

当たり前に日本の暮らしをして
浴衣で街に出てるだけなのに
奇妙な顔をされるから
仕方なく洋服を買ったとか、そんな
話が出るような昔の日本人です。

小さなイラストを添えた
エッセイが上手で、大好きなのですが
手塚書房でまとめて
買うことができました。

100歳になろうという晩年も
忙しく活躍されてたようです。
90歳代で毎年のように
エッセイも刊行されてたんですね。

改めて思うことは
芸の人であり反戦の人であるということです。

オリジナル楽曲を
作っている中に
「ぶんやアリラン」というのがあります。

太平洋戦争で
日本軍に拉致されて強姦され
兵士相手の性奴隷にされた
韓国人女性の嘆きをそのまま
新内にしたものです。

この内容そのままの
女性の訴えを新聞で知り、同じ
日本人がしでかしたこととして
あまりに情けなく、申し訳なく
これを作曲し、唄い継いでいこうと
思ったそうです。

そんなわけでアカと揶揄されることも
あったそうですが、誰にも惑わされず
反戦の誓いを掲げてる男が
新内の世界にはいたわけです。

伝統芸能の中でも
下に見られがちな新内、だからこそ
第一線の人がここまで言えたのかも、と
いうのは近年の長唄界などを
垣間見ての私の感想…だいたいは政権与党に
べったりです。

新内といえば二人連れで
花街を流しで回る姿が
まず、思い出されるんですが
岡本文弥はあれはよくないと
断言しています。

夜な夜な花街をふらつけば
待合の女将と親密な仲になったり
堕落の道だと(実体験?)。

新内が一部のツウ気取りの
観客に合わせて崩れていくのも
よくないと言っており、また古曲だけに
頼ってもよくないと言っています。

非常に賛成で、時代に合わせ
新曲は生まれるべきだし
江戸時代のノリを気取って
放蕩者の芸人がのさばっていては
みっともない。

主張が実にはっきりしてる。
貴重な人ですね。

四畳半二間に住み
それ以上の物はあっても仕方ない。

三味線で唄う人間が
高価な時計をつけてたら変でしょう、と。

地味な生活を貫く強さ。

小さい暮らしに
豊かな人間性。

どこに行っても
偉くなりたい人がいっぱいですから。

こういう人にホッとします。

DJ KAZURU


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