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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

inner city blues

「イナー・シティー・ブルース」
マーヴィン・ゲイ1976年の全米ツアーや
1979年の来日時に同行していた
紺野慧による、「マーヴィンのすべて」
とでも言いたくなる一冊。

なぜソウル・ミュージック好きの
日本人がここまで近くで
彼を見れたのかはよくわかりませんが
非常に親密に話を交わすことが
出来ていたようです。

私達はこの父親に射殺され
短い人生を終えたスタアの曲を
よく知っているし、セックスシンボル的に
扱われていたイメージもあるけれど
何に悩みもがいていたのかは
近しい人でないとわからないでしょうね。

マーヴィンの悩みは奴隷の子として
生きてきた合衆国の黒人が共通して
抱える悩みでもある。

そして、1960年代
急速に発達したベリー・ゴーディJr
による黒人音楽ビジネスが
アーティストに押し付けたプレッシャー。

家族問題、女性関係といった
個人的なことだけでは、マーヴィンの
苦しみは分からない。

そのスタンスは紺野慧という
音楽ジャーナリストの立ち位置そのものなので
この本は彼にしか書けなかった気がします。

これが出版された1997年なんて
音楽ビジネスにおいて
表面的に刺激的に書くことが
当たり前に横行してたのに
心あるやり方で
アーティストの横顔を書いた本が
出版されていたとはすごいな。

巻末に年表と、全作品と
マーヴィンファンのための
アルバム250選がまとめられており
資料的価値も高そうです。

ところで、90年代に紺野慧と
イラストレーターとしても知られる
江守藹がビクターから
soul groove というシリーズの
名盤復刻CDを出したのですが
改めて拝聴すると、もう
新しい音楽よりもこちらを
聴いていたほうが豊かになれるのでは
そんな気になる名盤揃い。

当時の私は、70年代にリリースされた
これらの作品を新作のように
聴いたわけですが(聴いたことなかったから)
今、2020年代の若い人に
新作として聴いてもらっても全然いいわけです。

そこから過去の黒人ミュージシャンたちの
歴史を振り返ってもらえば、それでいいと
シリーズを編んだ紺野慧、江守藹両氏も
思ってくれるのではないかしら。

DJ KAZURU


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