
ダンスしているところを
いつまでも見ていられる人って
そうはいないのですが、最近
江守藹氏の動画を探して
ずーっと見ています。
今70歳代の江守氏ですから
若い頃の動画がなくて本当に残念ですが
年齢を重ねていても
音を捕まえて体で表現できる
稀有な人。
彼と同じステップを
踊れる、という人はいるのでしょうが
全然違うグルーヴです。もちろん
最近流行りのスポーツっぽい
ダンスとは比べ物になりません。
2008年に出版されたご著書を
なんとか探し拝読し、江守氏の
来歴にせまりました。
ソウル・ミュージックに精通し
長年レコードジャケットなどの
イラストで有名ですが細かい経歴は
知らなかったのだよな…。
「黒く踊れ!」に書かれているのは
1960年代に始まる日本の
ディスコ、クラブシーンの
歴史そのもの。
海外アーティストの招聘を整えたつもりが
実はブッキング出来ていなかったことを
公演1週間前に判明、とか
心臓止まりそうな話もあって
ヒヤヒヤ。
自分は赤坂ムゲンにも
間に合わなかった年齢ですので
ほぼ知らない店の話でしたが、記録としても
残すべき一冊ですね。
山田詠美の小説で知ったクラブ
エンバシイにもDJとして関わったということで
本当に物語の中の世界を
読んでるような感じ。
ダンスコンテストの草分けであり
DJの草分けであり(踊れないDJには
グルーヴのある選曲はできない。けだし名言)
クラブの店舗デザインにも才能を発揮
と、本当にクラブ文化の創世記を
駆け抜けただけでなく
ソウル・ミュージックの
アーティストを日本に招聘したり
レコーディングをさせたり
あれもこれもこの人の仕事かと
今更ながら、驚かされます。
ビクターの本多さんという方が
ソウル、ディスコに精通していて
間に立ってくれたことも
大きかったようですが、そのなかに
日本のディスコサウンドとして
有名な浅野ゆう子のデビューシングルもあり
この方のプロデュース
江守藹のイラストで出たそうです。
この時期の日本人による
ディスコサウンドは
再注目の兆しがあり、個人的にも
もっと知りたい!
挙げればきりがないくらい
功績のある人ですが、彼の
基本はお洒落さんだという部分に
ある気がしました。
16歳、音楽好きの少年が
初めてダンスパーティーの場に
足を踏み入れた時に選んだ洋服。
そのおめかしが自信になって
ほかの同級生にはできなかった
「チークダンスに女の子を誘って踊る」
ことが彼にはできた。
そこからすべて始まっているような
気がしましたね。
同じダンス好きでもタイプは色々。
私はジャージ姿で
踊りの研究を頑張る人より
夜のクラブに出かけるとき
さあ、何を着ようかな、と
まず考える人のほうが好きなのです。
江守藹はお洒落でダンスが恰好良いんですよ
最高ですね。
・・・
待ちに待った
パーティーの夜。
クリーム色のボタンダウン・シャツに
黒のニットタイ。それに
アルバイトで稼いだ給料の殆どをはたいて
買ったVANジャケット製の
マドラスチェックのジャケットを着る。
ガキ扱いされない為の背伸びした装いだ。
ペニー・ローファーをピカピカに磨いて
ワクワクしながら友人三人と
共に向かったそこは松屋デパートの
裏のまた裏。
(中略)
「もうチークタイムだよ」
仲間たちはそういってダンスを止める。
その状況にボクは一瞬棒立ちになったが
気分でも信じられないような
行動力が出る。
なんと、すぐ横にいた
あの子をダンスに誘った。
・・・
DJ KAZURU
ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..
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六本木で思いきりダンスと音楽を味..
2/10 麻布トロピで久しぶりに
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ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
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La Tropi Azab..
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