
目黒の喜多能楽堂にて
中村京蔵自主公演
「山月記」拝見。
中島敦の名作を
村上湛氏の脚本で能楽堂で
演じられるということで
興味津々でした。

浄瑠璃の三味線と語り
ガムラン楽器による効果音。
個人的にガムランと日本伝統楽器の
組み合わせは危険だと思っていますが
とてもいい融合でした。

京蔵の李徴と狂言師高澤祐介演じる袁傪。
ほぼ
ふたりで進行されるのですが
動きから伝わる時間の流れ
李徴の懊悩、深い苦しみが
ダイレクトに届く舞台。

完全な闇からすっとあらわれる
松羽目と柱だけの空間が
この物語をぐっと引き立てていました。
京蔵さんは初演時とは
異なりお足を悪くされたということで
終始動きはゆっくりで
派手な動きもないですが
声と表情の豊かさで
その動きを補完。
苦しみもがくのは
李徴なのか京蔵なのか。
まさに山月記のなかを生きていました。
兎を目にして
獣の本性が…のくだりは
一体どうなるかと思ってたのですが
後見姿の若い方が
上手にやられたのと
扇を激しく破る演出で、みごと
前半の
クライマックスに。
たった1時間の
歌舞伎役者の自主公演が
こんなにも充実しているとは
びっくりです。
数年前のフェードルは
逃してしまったのですが
「山月記」の再演に行かれて
本当に良かった。
しかし獣となっても
詩作にこだわった李徴の
詩がさほどのものでもないと
ジャッジされる…
恐ろしい話です。

最後は月に吠える
声が大きく悲しく響きました。

たった1日限りの公演
まさに一期一会の瞬間だったと言えるでしょう。

李相日監督からお花も。

↑京蔵さまXより画像拝借しました。


DJ KAZURU
ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..
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2/10 麻布トロピで久しぶりに
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翌日が祝日なので
ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
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La Tropi Azab..
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