
金原ひとみ責任編集の
雑誌文藝の単行本化拝読。
金原ひとみの短編が
私小説の枠組みでどうなるのか
気になって読みました。

解説で水上文が
私小説が作家の「告白」か
否かではなく
言葉の冒険へと開く試み。
であると書いており、なるほど
という感じ。
金原の「ウィーウァームス」
については
世界が劇的に変化していく最中にあって
「どう生きたらいいかわからない」という
「私」は不安に脅かされていた。
「病的」とも称される共感の現代的広がりにも
言及する本作は、ただ
「私」の内面に拘泥すること
社会的現実に言及するよりは
個人的物語に留まることを特徴としていた
かつての「私小説」からの隔たりを示していた。
時代に左右され共感はとめどなく広がる。
もうただ「私」であるばかりではいられない、
その不安こそが今の私小説の成立要件なのだった。
と水上は書いており
本当に現代の日本文学をよく
見つめて咀嚼する人だなあと
感心しました。
世に中で上がっている叫びに
無関心ではいられない。
それはまさに近年金原ひとみが
描いてきたことです。
そこに登場する「無関心」な
人間とはたいてい金原に夫であったり
恋人であると想起させられる人物。
好ましい人物と思って
パートナーに選んだ男たちであるのに、
常識的に社会を生きて
優しさも十分にもつ彼らであるのに、
マイノリティの叫びに無関心な人間。
こういう恐ろしさを私もよく感じます。
今書かれるべきものとは何か。
そこを見据えることのできる
力は作家に求められてるんでしょうね。
DJ KAZURU
ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..
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2/10 麻布トロピで久しぶりに
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ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
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La Tropi Azab..
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