絵金展
＠サントリー美術館。

東京に来るのを待ちに待ってた
展覧会。

土佐のグロい歌舞伎を描く
絵師の屏風絵を
ようやく生で見れました。

歌舞伎が題材なので
二曲一隻の屏風絵として
話を盛り込むわけですが
実際歌舞伎ではこんなに
陰惨じゃないよね?という
デフォルメが見もの。

なによこの鈴ヶ森…。

大好きな先代萩や葛の葉
加賀見山の草履打ちも
ばっちりありました。

恨みが積もって切腹とか
お世継ぎ問題で暗殺とか
邪魔になった女を殺すとか
そういう芝居ではあるんですが
これでもかという苦悶の形相や
血飛沫の描写に
たまらないグロさ、と
驚くというより惹きつけられる!

好色な人物によだれを垂らさせたり
人間の隠す部分をこじ開けるような作風。

漫画のようにデフォルメしてる
部分も見られます。

何より印象的だったのは
人物の眼球。
そこだけ別素材のものが
はめ込まれてるように見えて
なんとも言えない不気味さです。

これを土佐の祭りでは
提灯明かりのみで鑑賞しているわけです。

実際わずかな照明で
見る試みも、会場内でなされており
やはり見え方が全然違うとわかります。

数十枚の連作になってる
石川五右衛門の話なども
誇張したり
勝手に付け加えてるシーンを
絵にしており、大変
興味深い。

五右衛門と一緒に
五右衛門の子供も釜茹でになってるー。

6階で実際の高知での
祭りの様子も
ビデオ鑑賞できました。

図録もいいけど
葉書色々にミレービスケットの
絵金バージョンなど
グッズ豊富でした。

二曲一隻になってるのが
気が利いてる。

コースターは
嶺北杉で作られた
蝶と少女図。

タトゥーシールまで。

結局散財。

満足です。

DJ KAZURU