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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

女方小説集

こういうアンソロジーを
待ってました。
「女方小説集」中村哲郎編。

すべてが六代目歌右衛門を
想定して書かれたものということです。

まず三島由紀夫の「女方」を読んで
「佐野川万菊」なる女方がでてきたとき
なるほど、吉田修一の「国宝」に登場する
歌右衛門そっくりの女方の名
「小野川万菊」は三島作品への
オマージュで命名されたものと分かりました。

この万菊に吸い寄せられるように
歌舞伎作者になった男の物語ですが
実際に作者として歌舞伎の世界の
内側を見た三島ならではの素晴らしい短編でした。

円地文子の「双面」と
「女形一代〜七世瀬川菊之丞伝」にいたっては
男が女になり、完璧に見える女の姿から
のぞく男の顔こそ真の女方の魅力と言いますが
その言葉の裏の裏まで描いたような作品で
唸ってしまいました。

こういうことは歌舞伎に深く
接して、また自分も芸事のひとつふたつを
嗜んでようやく描ける世界かと感じます。

今回初めて触れた作家、網野菊は
憧れの役者の楽屋に入れることになって
嬉しさ最高潮でありつつも
靴下の穴が気になって気もそぞろな
女心など、うまいなあという感じの
「楽屋」が印象的でした。

自分は伝統芸能の
内側を描いた小説が大好物なので
どれもありがたく拝読しました。

殆どが1950年代に書かれた作品です
2000年を20年以上も過ぎた今
こういう物を書ける人は皆無でしょう
そうしたこともあって、尚
ありがたい気持ちでこれらの
作品群に接するわけです。

数年後また読み返したいですね。

DJ KAZURU


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