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2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

18644 2025年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

朱鷺の墓

五木寛之の「朱鷺の墓」が
殿山泰司のエッセイで紹介されてたので
読んでみたら息もつかせぬ展開に没入。

その面白さを語っていたら読んだことある人に遭遇し
しばし感想を言い合う。
いい時間だなあ。

その方によると
五木寛之の代表作なので
読んでる人は大勢いるのだとか
しかし私は知らなかった…

講談社の全集は
古すぎるけど天が金箔で
二段組。
重厚感あります。

こちらは
他のかたが所有していた
単行本。

明治三十八年
日露戦争のさなか
金沢の芸者だった染乃は
ロシア人に見初められ結婚するも
拐われ、遊郭で働かされ
まるで別人になって
ウラジオストックで
客を取る生活に陥る。

政治犯の囚人として
片腕をなくした夫と
再会、ナホトカで中国人に
助けられレストランで働き
店の責任者に。

幸せな時間は
不安定な時局により
崩れ去りまた流浪…
貴族だったロシア人夫の
家族も革命により
追われる立場となり離れ離れ。

二人はパリへ向かうも
金沢へ戻ることを決意。

そんな話ですが
日本の軍人に好かれれば
安心なようでも
戦局が変われば天から地。

賢い中国人の経営者が
この先どう転んでも
良いように、と
日本円、ロシアルーブル
中国の通貨と宝石を
染乃に与えるくだりが
印象的でした。

戦時下で生き延びることの
難しさ、ましてや
財を成すことの危うさ。

そんな時代に
染乃は流されていくだけの
存在ではなく、学び
意思を持って運命を
変えていこうとする。

異国でも心が通じ合い
親切に助けてくれる人がいる一方
同じ日本人なのに足を引っ張って
貶めようとする人も。

ヒヤヒヤしつつも
あっという間に読めてしまう
面白い小説。

金沢で最愛の人を殺され
死んだように生きてる
染乃は

「この国の人々にはどこか一点
なぜか人間らしさに欠けた部分がある。
自分を含めて、この島国に住んでいる
人々の心の中に、ある根源的な
優しさが欠けている」

と、感じる部分に
ハッとしました。

大正時代が終わる頃
再び船に乗り
ウラジオストックへ向かう
染乃。

若い芸者だったころから
慕っていた男に再会できるのか。

微かな希望をかんじさせておわる
壮大な物語。

解説によると
革命、テロリズム
性の汚辱、不貞
暗い道を歩む人生、と
五木寛之の小説の主題が
盛り込まれているのだとか。

なるほどそれだけに
大きな物語を読んだ
満足感が大きいです。

2025年の暮れに
いい物をよみました。

DJ KAZURU


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