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2/10 復活TIM★CUBA

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2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

針女 しんみょう

有吉佐和子「針女」拝読。

戦後、何もかも失われた日本で
身につけたお針の技術をもって
生きる若い女性、清子の物語。

有吉佐和子自身が
戦争で感じた怒りや無情も伝わってくるし
個人的には、期待をかけていた息子が
復員したはいいけれど人間が変わってしまい
絶望し、半ば狂う母親が印象的でした。

最後に「きけわだつみのこえ」を
主人公が読み、戦地に出た人間の
心に思いを馳せる部分がありますが
ここに「清子」という名が登場します。
有吉佐和子は同書を読んで思うところを
この小説で書いたのではないかしら。

ここには
戦地で人生観をもぎ取られてしまった
若い男性。
地域に尽くしてひもじい生活のまま
死んでしまった男性。
アメリカ人に白羽の矢を立て
たくましく生きる若い女性。
これまでの頼りになるものを失い
当て所ない気持ちになってしまった中年女性…
それぞれに戦中戦後の
苦しさが描かれます。

その中でどういう苦境にあっても
針1本で生きていける女の強さが浮かび上がる
すばらしい物語でした。

針仕事というのは
一目一目の連なりで、打ち掛けだって
ドレスだって縫えるわけですが
あくまで小さな一針の集合。

小さいけれど確かなものがあるということは
なんと強いことかと思います。

淡い恋心も
頼りにしていた人間関係も
戦争という魔物にすべてかっさらわれた。
しかし彼女の針を慕ってくる人は多い。
恋や結婚に憧れは強くても
そういうものは簡単に自分を裏切る。
針仕事の確かさに比べるまでもない。

ところで、物語の序盤
主人公の若い娘は密かに慕う
人に赤紙が届いたというのに動転し
針を折って踏みつけ、それが体内に回って
手術で体を切り裂くことになります。

私も幼い頃
祖母に口酸っぱく「そういうことがあるから
針は怖い。数えるのを怠るな」と
言われたものですが、本当に恐ろしいです。

DJ KAZURU


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