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キューバ音楽を語るトークライブ「ティンバの歴史#01」

26755 ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..

2025イヴェント休業中★各コラム更新中(↓スクロールで読めます)

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

1997
Caribe Productions 9512

1. Coro: Dame Un Pedacito De Tu Amor
2. Cada Vez Que Te Miro
3. A Mi Que Me Den
4. A Mi Me Gusta Que Te Guste
5. Dame Un Pedacito De Tu Amor
6. Como Pienso En Ti
7. Con Tu Amor
8. Niebla Del Riachuelo
9. Amame Con Dulzura
10. Voy A Conquistar
11. Ay! Que Bueno Esta Esto

キューバのバンドは、他国のポピュラー・バンドとは違い、メンバー・チェンジが激しいことでは群を抜いています。
それは資本主義社会では当たり前となっているプロダクション契約などが希薄なためですが、
一方バンドはリーダーやディレクトールのもので、多くのバンド・メンバー達が上を目指して移り行くことを全体として容認しているようでもあるのです。

今や世界の Los Van Van。そして人気、バンドの状態も復活気味の Bamboleo。
共にオリジナル・メンバーだけで、バンドを支え続けてきた訳ではありません。
その 2 バンドの主力メンバーを供給しているのはPachito Alonso y sus Kini Kini なのです。

今回紹介するのは、アナログで 3 枚発表後、CD では 2 作目にあたる彼らの作品 「 ¡Ay! Qué Bueno Está 」 です。

メンバーには、バンボレオのリーダー、ラサロ・バルデス。
今やキューバ音楽界を代表する歌姫、元バンボレオのバンニア。
ロス・バン・バンのフロントの中核、ロベルトンとレレ。
そして、トロンボーン奏者としては引く手あまたのアマウリー・ペレスというオール・スター・メンバーが在籍していたのです。


れだけのメンバーがいたのに、後にロス・バン・バンのようにならないことが不思議なくらいですが、それはマジートのようなルックスやカリスマ性を持った
ボーカリストが不在だったことや、キャッチーなヒット曲に恵まれなかったこと、そして中堅バンドなのに海外公演が極端に少ないことがあげられるでしょう。

とはいっても、そのサウンドはベテランならではの重厚間に溢れ圧巻ですらあります。
キュー
バ音楽ファンならば、1980 年代のバンド・ソン、1990
年代初頭のキューバン・サルサ、中期のサルサ・ドゥーラ、そして後期のティンバ時代をくぐり抜け、今なお、不動の中堅バンドとしてどっしりと構えているパ
チート・アロンソを知らないわけにはいかないでしょう。

現在のシーンがなかなか活況にならない最大の原因は若手、中堅バンドの勢いのなさにあるのは明らか。
次々にトップ・バンドにメンバーを提供し続けても揺るがないパチート・アロンソのようなバンドがキューバ音楽の土台を支えているのです。

さて、このアルバムの聴き所といえば、ロベルトンがボーカルをとる 3、4、11 曲目。
ややはねるようなリズムに、トロンボーンとトランペットが交互に畳み掛けるように展開する曲調はパチート・アロンソならでは。

そして若き日のバンニアのボーカルが聴ける 10 曲目も隠れた作品でしょう。

レアなアルバムではありますが、こういう作品を取り上げ評価することはキューバ音楽全体にとっても意味あることだと思うのです。

(福田カズノブ ★ 2007/08/21)


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