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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

2003
TUMI-116

1. Tambor En El Alma
2. Colgado En La Pared
3. Romance De Amor
4. Ahora Tú Veras Como Se Balla El Son
5. Toitico
6. La Perorata
7. Café De Juanita
8. Guajira En Descarga
9. Canción Al Mejor
10. Bembelegua

トラディショナル・ソンというジャンルは、
キューバではすっかり観光客向けの音楽になり、
そして海外からは”古き佳きブエナ・ビスタ”の世界に
イメージ化されているので、
現在進行形のリアルな音楽であることが忘れられていますが、
この作品の中には驚くことに、
ティンバと比較しても遜色のない
グルーヴと新しさが存在しています。

Jovenes Clásicos del Son の結成は 1994 年。
それまで、 Cándido Fabré
(元 Original De Manzanillo のボーカルでソンの名作曲者)
のバンドでベースを弾いていた
Ernesto Reyes Proenza “Palma”が独立し、
ボーカルのEl Nené 、トレスのCotó と共に、
ギター、コンガ、ボンゴ、トランペットの
いわゆるセプテートと呼ばれる編成で活動をスタートしました。

セプテート編成のバンドは、
セプテート・ナシオナルや
トリオ・マタモロスなどの曲を取り上げて、
それをオリジナルに近い感じで演奏することが多いのですが、
Jovenes Clásicos del Son はそういったスタイルではありません。

1997年のファースト「 No Pueden Parar」では
ゆったりとしたソンのフォーマットに、
モダンなメロディやコード進行を乗せ、
時折ベースを抜いた当時のサルサ・ドゥーラ
(ティンバと呼ばれる以前のハード・キューバン・サルサの呼称)
のお決まりのアレンジ、ボンバを採用したりして、
明らかに伝統的なソンを一歩先に
進めようとしている感がありました。

トレス奏者 Cotó は Jovenes のデビュー作発表直後に脱退。
自身のバンドからアルバム「 A Mi Yemayá 」を発表します。
トレスのジミ・ヘンドリックスという異名を持っていますが、
2003 年の東京鶯谷Musica Cubana ライブでは、
その名のとおり縦横無尽に演奏する姿を見ることが出来ました。
彼は、Jovenes のアルバムには
その後ゲストの形で参加していますが、
鬼才 Cotó もソンの未来を担う要注意人物といえます。

1999 年に発表されたセカンド作「 Fruta Bomba 」。
この作品から Jovenes Clásicos del Son の快進撃は始まります。

アコースティックな楽器で音数が少ない編成なのに、
分厚い音になっているのは何故なのでしょう。
まるで、ホーベネス・マジックにかかったかのような
楽曲が満載です。リード・ボーカルの El Nené は、
この作品でトラディショナル・ソンの歌い手としては
若手 NO.1 の評価を受け、
2000 年「 CuidadCon El Perro 」、2001 年「 Me Voy Contigo」の
2枚のソロを発表するに至っていますが、
出来としては、Jovenes のもの には及んでいません。
Jovenesにとっても、ElNené は必要なバンドの顔であり、
El Nené にとっても、バックはJovenesが最高なのだと思います。
彼も今後バンドを脱退などせずに、
このまま才能を伸ばしていってほしいものです。
なにせ味のあるボレロを表現することができ、
ソネーロとしての力量が問われるコール&レスポンスも素晴らしい、
黒人ボーカルリストの魅力が詰まった
素晴らしいカンタンテなのですから。

El Nenéからはルンバに通じる
黒人のアフロ・グルーヴが強く伝わる一方、
白人系であるバンドリーダーの Palmaのディレクションからは、
ヨーロッパの香りが感じられます。
そういった意味では、ソンが遥か昔、
スペインの音楽とアフリカの音楽が1対1で融合し成立していった
のと同様なものをこのバンドから感じることもできます。

そして 2003 年に発表された、第3作「 Tambor En El Alma 」。
前作があまりに素晴らしい作品だったので、
それを超えるのは難しいと思っていたのですが、
トラディショナル・ソンの進化系サウンドが、
この1枚に全てあるかのような傑作をもたらしてくれました。

前作までの Cándido Fabré の楽曲を中心に据える流れから離れ、
そのオリジナリティは、
もはやキューバを代表するバンドの1つといえる存在感。

各曲を見てみると、
1.  Tambor En El Almaは、El Nené の歌い上げるオープニングから
印象的なコロへ続き、掛け合いとなっていく素晴らしいナンバー。
トランペットも透き通った音色です。
2.  Colgado En La Pared は、ベース、トレス、ギター、
トランペットの音とボーカルが絶妙に混ざり合う
哀愁溢れる一品。ギロもいい感じです。
3.  Romance De Amorは、美しいコロの上に
El Nené の濃いボーカルが乗るナンバー。
素晴らしいサルサやソンはリード・ボーカルよりも
コロにはっとするフレーズがあるものですが、
Jovenes はまさにその典型。本当にため息の出る美しさ。
4.  Ahora Tú Veras Como Se Balla El Son はモントゥーノ。
6.  La Perorata はトレスが聴き所。
8.  Guajira En Descarga は、ニコ・サキート調のグアヒーラ・ソン。
重厚です。
9.  Canción Al Mejor は、Chucho Valdé sのピアノを
バックにベニー・モレを意識した素晴らしいボレロ。
El Nené の名唱が味わえます。
10.  Bembelegua は軽快なソン。ゲストとして、
Changuito 、Tata Guinesu 等が参加していますが、
皆、演奏に加わりたくて集まったような気がします。
そう感じさせるくらい魅力的な1曲です。

しっかりとしたソンのフォーマットに、
モダンなコロやアレンジを加え、
新しさと伝統的な部分の両方を同時に併せ持ったバンド、
Jovenes Clásicos del Son 。
これはティンバしか聴かないダンス派の人も、
ソンしか聴かない古典派の人も、
全てのキューバ音楽ファン必聴の名盤でしょう。

(福田カズノブ ★ 2005/09/19)


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