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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

今、生を撮っている

石川智健「エレガンス」拝読。

戦時下にドレメの学生が
次々に美しいドレス姿で自殺、という
内容が気になって拝読。

このドレメは
杉野芳子が1926年設立した
ドレスメーカー女学院(現ドレスメーカー学院)の
ことですね(事件自体は
完全なフィクションでしょうが)。

警察のカメラマンとして
高級品のライカを片手に
爆撃にさらされた町中でシャッターを
きる男は、使命にかられつつも
あまりの惨状に撮影することも
記録することにも意味がないのではないかと
悩んでいる。

若い女性がドレスのすそを
美しくなびかせながら首をくくって
死んだ数件の事件と
毎日おびただしい数の人々が死ぬ戦争を
同じように考えられもせず、しかし
捜査に加わる。

実際に戦火の東京を撮った
石川光陽と絞殺時に現れる
吉川線を発見した吉川澄一がモデルの小説。

本のカバーをめくった
本体の表紙写真は石川光陽
1945年2月25日
空襲翌日ニコライ堂を
遠景に望む雪の神田錦町、だそうです。

どんな貧しい毎日でも
美しく装うことを諦めない
女性たち。

このままではいずれ道端で
戦火を逃れられず黒焦げの
惨めな死体になることが予想されても。

そんな
彼女たちを「美しいまま死なせてあげたい」
と犯行に及んでいたのは
誰よりもエレガントなドレスを
縫うことができる戦争未亡人だった。
毒薬の名はエレガンス。

夫が戦死し、表向きは讃えられる存在でも
立場上再婚は許されず、恩給を辞退しなければ
陰口の的になる。
生きていくための洋裁なのに、華美な
服を着てとこれも叩かれる。
美しくありたいと願う若い女性たちを
美しく死なせてあげたいと願う連続殺人犯と
戦争を続ける「国」と
狂っているのはどちらでしょうか。

東京大空襲の描写は
酸鼻を極め、こんな戦争をしている
国家というものが、美しくありたいという
願いだけで行動している女性を
断罪することなどできるはずがないと、この
小説を読めば誰もが思うでしょう。

人を殺す償いをしろというなら
負け戦を止めなかった日本の国家こそ
まっ先に槍玉に上げられるべき。

戦後生き残ったカメラマンは
ドレメ事件で被害者になりかけた女性に
再会、シャッターをきり感じます。

「今、生を撮っている」と。

DJ KAZURU


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