2013年度
毎日出版文化賞・書評賞となった
辻原登 著
「熱い読書 冷たい読書」。
団鬼六からスタンダールまで
ピックアップされたものの
内容は幅広く。
この書評を読んでしまったがために
「読まなくては!」 との
衝動に駆られる。
冒頭部分のつかみのよさ
分析の明快さ
鋭い指摘には
ドキッとさせられ・・・
既に読んだ作品に対しても
未読のものについても
同じくわくわく感を与えてくれるこの楽しさよ。
たとえば
湯本香樹実 著 「岸辺の旅」を
評した冒頭部分。
すべての物語は冒険譚だ。
いまは滅んだ日本の<私小説>だって
ほら、
私はこんな心の旅をしてきたのですよ、と
報告するわけだ。
生きて還ることが原則である。
また、吉田修一 著 「悪人」を評した
冒頭部分。
すべての小説は「罪と罰」と名付けられうる。
今
われわれは胸をはってそう呼べる
最良の小説のひとつを前にしている。
渦巻きに吸い込まれそうな小説である。
渦巻きの中心に殺人がある。
また、高樹のぶ子 著 「トモスイ」を評した
冒頭部分。
短篇(コント)を読むに際して
まず我々は性急に
「どこかへ連れて行って」と呼びかける。
すると
冒頭の一行が素早く
随いておいで、と
ささやくように応じる。
この呼吸が大切だ。
いい短篇はみなこれを心得ている。
と、こんな調子で
次にくる文章への期待が
どっと高まるわけですが
もちろん、辻原氏は
その期待に応えてくれます。
よき書評があるおかげで
本の森で遭難せずに済む。
幸せだ。
(DJ KAZURU)
ミュージシャン、DJ・ダンサー、レコード会社、キューバ旅行会社からの目線で、ティンバの歴史とその魅力を明らかにする待望のトークライブ・シリーズがスタート!以前、チェベレの相川等さんと行っていた「トーク・ティンクーバ」の発展系ですが、単発ではなく毎月開催とし、様々な視点でティンバの魅力を明ら..
2025年現在timcubaのイヴェント休業中です。
コラムは随時更新していますので
各メニューを選択してくださいませ。
https://youtu.be/BELIZJu0ruM
2014年の過去動画ですが
六本木で思いきりダンスと音楽を味..
2/10 麻布トロピで久しぶりに
ティンクーバやります。
DJ KAZURU が昔作った
キレッキレのリミックス中心。
翌日が祝日なので
ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
**************
La Tropi Azab..

Add A Comment