
蝉谷めぐ実の新刊
「見えるか保己一」拝読。
この方の書くものって
芝居小屋関係のシリーズが
大変面白いと思ってましたが
今回の検校の一生を描いた物語は
更に上をいく面白さでした。
幼少の頃から
目が見えなくとも、鼻や耳や
肌の感覚で誰よりも感じることができ
類まれな記憶力で
太平記をそらんじることもできる。
彼の努力は大勢の人を
味方につけることになったけれど
一方彼のようになれない盲の者も
健常のものも、彼をどのように
受け止めたらいいのか分からない
者たちも出てくる。
見えなくても見えるもの以上に
優れた人物として、どんどん位を上げ
検校の最高峰に到達しようとする
保己一。
灯りがなければ動くこともできない人々を前に
「目明きとは不自由なものですね」と
言うほどに何かもかも
見えているような保己一。
誰もが舌を巻くけれど
実際には、妻と書生の不義密通にも
本の書き込みひとつにも気づけない。
「見えるか」
保己一は最後まで
話している相手が瀕死の重傷だと
いうことも見えないから分からない。
ひとつの文字に
ダブルミーニングがあるように
一つの面が深く理解できても
見えなければ気づきようもないことがある。
各章に付けられたタイトルが
とても意味深。
【虫の子】無視の子
【淵底の水】園庭の水
【素手に触れて】既に触れて
【版木、蔵にて】半疑、蔵にて
【導衆の人】銅臭の人
【まばゆくて】くらむ
大変面白い小説でした。
DJ KAZURU
2025年現在timcubaのイヴェント休業中です。
コラムは随時更新していますので
各メニューを選択してくださいませ。
https://youtu.be/BELIZJu0ruM
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2/10 麻布トロピで久しぶりに
ティンクーバやります。
DJ KAZURU が昔作った
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翌日が祝日なので
ゆっくりお楽しみいただければ幸いです
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