
没後13年を迎えた山崎豊子の
講演、エッセイ、女学校時代の
作文をまとめたもの。
毎日新聞記者を経て作家として
船場ものを書いていたときは
どうしても自分の生家のノンフィクションのように
受け止めて読む人が多く
難儀した話なども楽しかったですが
改めてわかったのは、残留孤児の悲劇を描いた
「大地の子」執筆時の情熱。
戦争の被害者として
表に出ず、中国に残され勉学の
機会も与えられず、苦役を背負い込んだ
残留孤児。
そのなかには、自分が日本人であることすら
訴えられず、苦労を重ねているだけの
人間がいる。
この声なき人たちの思いを、なんとしても
小説の形で多くの人に訴えねば、という
使命に駆られていたのですね。
困難を重ねる取材をへて
本当に素晴らしい作品を
ありがとうと言うしかないし、また
作品の収益で残留孤児のための
財団を立ち上げ、実際の残留孤児たちへの
助けを惜しまなかったのも立派。
山崎豊子は、多大なる軍人年金を
受けている人たちがいることを批判しており
私も全くそのとおりと思います。
日本の政府の戦後のあり方にも
大きく疑問を投げかけた作家
山崎豊子、なんという大きなスケールの
作家でしょう。
身の回りの体験を書くような作家を
軽く見るわけではありませんが
小説の形だからこそ、後年の人々が
歴史を振り返り、反省に及ぶという
きっかけにもなるはずです。
結婚してからは、画家志望の
夫に遠慮しいしい書いていたという話は
それだけに本当に悲しく、日本というのは
ほんの少し前まで、女性は何やるのも
夫に遠慮するものだったことが
悔しいです。
女学校時代の文章を拝見するに
書くために生まれてきたような人だったこと
間違いないわけで、山崎豊子が
もっと自由であったら、あと数作品
かけたのではないかしらと思うと
私が地団駄踏みたいです。
DJ KAZURU
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六本木で思いきりダンスと音楽を味..
2/10 麻布トロピで久しぶりに
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