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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

長唄ミステリー

「絃の聖域」拝読。

栗本薫の長編ミステリー。
長唄をある程度やったら読みたいと
温めていた作品。

大きな長唄流派の家元であり
人間国宝、芸術会会員の家は
妾を離れに住まわせるような
独特の家であり、家族内の
諍いが耐えない。

跡取りの少年と
妾の連れ子は同性同士ながら
惹かれ合っているし
家元の娘は鳴り物の男と
不倫中。

そこで女弟子、続いて番頭が殺害された
連続殺人です。

なにより国立劇場での
大ざらいを前にして
「綱館」でタテを弾くはずだった
女が殺されたり
聞こえてくるのは「鳥羽の恋塚」に
「大薩摩」のフレーズ。
ダイイングメッセージかのように
死体が握りしめた
「綱館」の1頁目⋯

いやー、どれもお稽古したことのある
曲ばかりが登場し。
音楽が
手に取るように分かりますので
理解度百100%で読めたと思います。
これが10年前だったら
「松の緑」しか分からなかった。

章立ても
本調子、二上り、三下り
と曲のように進行するのが最高ですね。
もちろん最終章は段切。
作者が長唄の実情に
通じていたことは確実でしょう。

wiki によると栗本薫は
長唄、小唄、清元、津軽三味線の名取
だとのこと。やっぱり!

もしこの小説を書いていた時も
長唄のお稽古に通っていたらすごいですね
どっかの流派から横槍が入りそうです。

代々続く因習のごとく
婿は妻に愛されず、妾を囲う。
娘は母の若い愛人を好きになってしまう。

閉鎖的な環境で
何事もなく異常な生活が続けられる
不思議な世界。

犯人確定のあとも
裏で糸を引いていた人物がわかり
なんとも悲しい気持ちになりましたが
長唄と長唄界の空気を映し込んだ
ミステリーにどっぷりはまりました。

1980年というのは一般の
ミステリーファンも長唄の知識を
持っていたとは考えにくく
すでに一般社会では長唄など
忘れられかけてる時代のように
思います。

当時の一般読者の反応にも
興味ありますが、とにかく長唄を
知ってる人なら最高に楽しい一冊です。

だって最後の殺人の舞台は
国立劇場の楽屋ですよ。

誰もが憧れる邦楽の
最高峰の舞台。

いまは閉鎖されていますが…。

DJ KAZURU


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