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TIM★CUBAフライヤーヒストリー

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

校正とは

私は某大学の出版会で
学生バイトをしていた経験から
パソコン仕上げになる前の時代の
校正(印刷屋が三度も四度もゲラの束を持ってきて
赤で修正確認する)というのを
垣間見た経験があるのです。

その頃のクセが染み付いているのか
印刷物の誤植には敏感。

同時に、作者の文体を損ねてしまうことの
恐ろしさも知ったので、けして
踏み込んではいけない校正者の分(ぶ)を
わきまえることの大切さも身についたのでした。

常々、この人こそ名文家と
思っている方が

「こういう赤を入れられたのだけど」

と、原稿のゲラ(というか単にコピー)を
見せてくれたところ、ほぼ全てに
赤が入っており、よく見ればそれは
直し必要などまったくなく、ただただ
校正者が「わかりやすい文章こそ文章」
と思うが故に、余計な赤を入れただけのものでした。

そのとおりに直せば本来のこの
名文家の書く文章の
良さ、
いろ、
あじわい、
独特の空気、は
一切失われ、ただ事実を並べただけの
つまらんエッセイに成り果てるでしょう。

これが世に出てしまっては
名文が駄文になりかねない、と
私は慌てました。

この文章は謎が残るところが
魅力であること、
すぐには理解できない文章だからこそ
読み手の想像を促し何度も読みたくなること、
何度読んでも
発見があるところ、が素晴らしいのだと
力説し、僭越ながら
校正赤の上に私の校正を更に入れて
(つまりは「ママでいけ」という事)
お渡ししたわけです。

これは某同人誌に掲載予定のものですが
きけば、校正したのは長年この同人誌に
書いている仲間で、編集の心得もある
インテリだという。

どんだけ頭いいか知りませんが
長年、この名文家の文章を読んでいながら
その魅力の肝に気づけないというのは
悲しい人ですね‥

ただただ正確に事実を並べ立てたと思われる
味も素っ気もない文章を書くことしか
知らないのでしょう。なんなら
自分の方が文章力があるとでも
思っているきらいさえある…

恐ろしいことですが、こうやって
インテリ面して真実の才能を
踏みつけてる人ってけっこう存在するのでは?

赤江瀑が泉鏡花の言葉を引いて

「小説を書くということは
的に向かって矢を射ることだ
矢が飛翔する空間が小説の世界だ。
ところが大概の小説は矢を飛ばさずに
矢を持って地面を歩いて的に刺す」

と言っていると、皆川博子が
座談会で語っているのを
読んだことがあります。

エッセイだってそういうところが
愉しみには違いないのだということが
もっと広まりますように。

どうかこの名文家が今のスタイルのまま
私がしみじみ愉しめる文章を
書き続けてくれることを願います。

あなたの文章に入れるべき
赤などひとつもないですよ。

と、大声で言いたい。

さて結局原稿はどのような形になったのか
気になるところでしたが
結局大きく書き換えることはなく
あじわいは損なわれずに済みました。
くだらぬ校正者に改悪されては、と
気をもみましたが
なあに、他人のアドバイスにそうですかと
従うような人ではなかったわけで、すべては
杞憂に終わったようです。

DJ KAZURU


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