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2/10 復活TIM★CUBA

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「レオノール・フィニの仮面」
生田耕作訳したマンディアルグ
もちろん奢霸都館の書籍です。

ああ、遂にサバト館の本を手にしました。
1993年発行、実に立派な本です。

生田耕作のサイン入り。

マンディアルグが不思議な
仮面で人々を蠱惑する
芸術家に迫った作品。

鳥や獣の羽や毛皮を
使って、というのはさもありなんですが
鉄製の蠅の群が表面を
うようよたかっている仮面で人を
出迎えたとか、まあ
只者ではない人物像が浮かび上がってきます。

まるで青空の横面に食らわせた
平手打ちのように傲慢不遜にはためく
黒旗の表面に私たちが胸ときめかせて
読み取った信条。
〈神も君主もなく〉
この信条をレオノール以上に高々と掲げ得る
人間は誰れひとり見当たらない

レオノール・フィニーは
1902年生まれ
アルゼンチン系のイタリア人で
トリエステ、フリウリで
育ったとか。

私が知っているのは
いわゆるパリ時代で、マンディアルグとは
恋人関係にあったようです。

バタイユとか錚々たる面々賛辞を送られ
かなり魅力あったと思うのですが

調べてみると
彼らの【ミューズ】として
存在することの馬鹿らしさに
気づいており、そうした芸術家たちの
枠組みにはいることを嫌ったとか。やはり
賢い芸術家だったのでしょう。

この時代だって
男性なんか目じゃない才能の女性は
当然いたわけですが、独立して
活躍するというのは
世の中的に難しかったはず。
そこをあくまでインディペンデントに
活動していたところに
共感します。

40歳前後でローマ移ったようですが
ここでもフェリーニに尊敬され
影響を与えたとか。

うーん、何処に行っても
芸術家に愛されてしまう女なんですね。

この本は限定750部の稀覯本として
出版されたらしいですが
生田耕作のおかげで日本語で
愉しめるのは
素晴らしいですね。

生田耕作独特の文体で
マンディアルグの文章が読める
僥倖。

ああ、こんなに魅惑的な
女性のこともっと知りたい。

最後に若き日のマンディアルグが
女装で遊んでいた
エピソードが記されていますが
女装でパーティーを回遊する
感覚って金子國義にも
通ずるものがある気がする。

金子國義がレオノール・フィニを
好んでいたというのも納得。

マンディアルグはインタビューで
このように語っているそうです。
以下、あとがきから抜粋。

〈レオノール・フィニーは日常生活でも
仮面をつけていました。鳥とか
猫とか、奇妙な鳥類とか。
そうすることで彼女は(つまり怪物的に
変身することで)日常生活と
袂を分かっていたのです。私も若い頃
ダンス・パーティーへ出かけるのによく
女装したものです。とても快感でした〉

DJ KAZURU


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