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TIM★CUBAフライヤーヒストリー

28327 TIM★CUBAのフライヤー。 DJ KAZURU によるフライヤーの世界をどうぞ。 貴方様がお越しになったイヴェント回は有りますでしょうか? Gallery コーナーで見ていただけます。 https://www.timcuba.com/?page..

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

夕化粧

「夕化粧」の物語は春の宵から始まります。

白粉を臙脂皿の中に溶かしたやうな
暮春の重たい空気が、萎え饐えた
溝の水面にゆたゆたとしばし揺蕩ふうち
はや何時ともなく日は暮れて
ゆふがたから降り出した雨はただ靄のように
やはらかく街の灯をつつんで
道行く人影の幽かな線をすら宵闇のなかに
融かしてしまふ。

生田耕作が編集した
サバト館の山崎俊夫、ようやく
読むことができました。

ほとんど新品、最高にときめく。
上中下に補巻が二冊、全5冊が
存在しているそう。

これは出たら落として欲しいと
古書店にお願いしていたもの。
私のために市場で札をいれてくれる人が
いるって素晴らしい。

装丁も厚めの紙質も良く
うるわしい文章にぴったりの本と言えましょう。

春につづく初夏の描写は、

日いちにちと老いさらばひて
醜く衰へた春が追われるとともに
初夏の新緑がさやさやと
人の懐ひそみこむころとなった。

梅雨は

降り続く鬱陶しい雨は紫陽花の
古い花をひたひたと濡して、褪せやすい色を
すげなく洗ひ落としてしまふ傍に
殊勝な撫子が新しい顔をして
勢のいいのも憎らしい。

かくて六月も終はりになった。

七月は

梔子の花も逝(ゆ)いて
合歓の葉が眠るころとなった。
水浅黄の闇を紺によごした
薄くらがりの夏の暮靄のなかに
浅草観音堂の裏の扉は
夢のやうにしっとりと閉ぢられている。

夕ぐれ雲の漂ふあたり。
疲れた空の銀の微明。
遠くいづこともなき茅蜩(ひぐらし)の顫へ声。

そして秋が来るころ
若く美しい少年二人が
九寸五分に託して心中する
美しい物語でした。

生田耕作いわく

「わが鏡花と荷風と江戸歌舞伎そして
西欧世紀末文学を混ぜ合わせ
これを天草切支丹天主堂の地下倉庫に貯えて
醸造した摩訶不思議の美酒」

すごい評価!

初出当時
すごい若い作家がいると
評判だったに違いないのですが、なぜか
現在は稀覯本となってしまっている…とても
不思議です。

BLと捉える向きもあるようですが
そんな軽い言葉で語ってほしくないな。

DJ KAZURU


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