リサ・タッデオ　著
「三人の女たちの抗えない欲望」
拝読。

新聞で金原ひとみがレビューしてたので
気になって購入。

こんなことでもないと
海外のノンフィクションあまり読まないし
ルポルタージュの棚へは行かないので
やっとこさ探し当てました。

性的な欲求がうまく満たされずに
もがくアメリカ女性三人の
思いをつぶさに拾い上げた本。

それはもう細かく吐露された心情で
うんざり、の一歩手前。
自分が彼女たちの友人だったとしても
とても聞き続けられないでしょう
忍耐のいる聞き取りだったと思われます。

丁寧なキスをパートナーから
してもらえないことに深く悩んだり
夫婦でカウンセリングに行ったりするケースや
ハイスクール時代に教師と
恋愛してたことを何年も引きずっており
裁判に発展したケース。
レイプされた経験から自分の体を
大切に扱えなくなったケース。

この三人のように
こじらせていなくても、すべての女性が
大なり小なり抱える悩みではあるでしょうが
解決の糸口は性的なことでは無いのかも？

表層的には
性的な悩みではあるんだけど
結局は心の問題であって、パートナーや
恋人、家族と信頼し尊重しあって
人生を築くことができたなら、そこに
性的なものがないとしても
彼女たちは平穏になれるのではないかと
感じます。

また彼女たちは、基本的に
「相手の男性」の要求に従順なのです。
男性の欲求に応えることで
愛情に近づくはずだと信じながら
思うような愛が得られず満たされない。

これが女の真実だとしたら
悲し過ぎますね。

DJ KAZURU