高田賢三展
＠オペラシティギャラリー。

コンパクトな展示だけど
この偉大なデザイナーの
業績を見渡せる良い展示。

ショウで美しく動き回る
山口小夜子も映像で
見れました。

舞台にアフリカン
パーカッションの演奏家を
並べたりして、多角的。
割と早くから
ミュージカルのように
音楽重視のショウを
やってた人でもあるんですね。

KENZOのロゴで
DCブランド全盛期時代に
出回っていた
ヴィヴィッドな花柄の
テキスタイルが大好きで
特に高校生のときは
ストールを愛用、黒っぽい
服の上にその鮮やかなストールで
アクセントをつける
コーデがお気に入りでした。

あのストール
どこに行ったのか…今でも
使いたいくらい。

事業が大きくなりすぎて
経営権を失い、自分で
KENZOの名を使うことが
できなくなったりもしましたが
デザイナーとしての才能は
ゆるぎません。

最近彼の死去とともに
知ったのが、この
歌舞伎や文楽で
おなじみの柄の生地で
ELLEの表紙を飾った
出世作と言われるこの作品。

なんというか衝撃でした。

今の私の目から見ると
どこにでもある
ただの古典柄なので、パリの
ファッション界がこの服に
驚き称賛したと言われても
えーっとのけぞるばかり。

改めて
初期の高田賢三を見ると
他にもどてら風とか
ハギレを
集めたような作品とか
日本の着物ルーツのものは
いっぱいあるんですね。

私が現在縫っている
アンティーク着物ハギレを
使ったバッグにも
通じる精神。

正直ただの
木綿の作業着上下にしか
見えないものもありますが
彼が中南米、東欧、欧州などの
フォークロアを
洋服にしていった工程と
同じように
日本のフォークロア衣装も
オリジナルへと
変換させたということでしょう。

しかし自分には
花柄が尊いです。

花柄と格子を
組み合わせたものが
本当に可愛い。

ポストカード
しこたま買いました。

晩年は能に興味があったのでしょうか。

個展の案内状ちょっと気になるな。

DJ KAZURU