二月文楽一部
＠文京シビックホールへ。

妹背山女庭訓ですから
妹山背山パートは
両床の珍しさもあり
盛り上がりって当然。

ただ通常の国立劇場の
大道具だともっと舞台の彩度が
強めの華やかセットだったと
思うのだけど落ち着いた感じでした。

桜のピンクと
水の流れのブルーはもっと
キラキラ感あっていいのでは。

玉男の大判事と
和夫の後室定高は格というか
大きさの釣り合いがよかった。

初日に久我之助の首が
転がったとかいう話をきいてたけど
そこら辺ももう安定してました。

うっかりセンターではなく
上手側床前に座っちゃったら
妹山の音が遠すぎる。
背山側のリバーブ感とはまた別の
エフェクトがかかってる感じ。

間近で
清治、藤蔵、の三味線を
聴く予定だったのに
無念すぎる。

團七さんと希太夫が
ペアになってたけど
やっぱり團七さん細かいパッセージは
弾けなくなってるのかな。
希さんは線が細いけど
誠実に向き合ってる感じがいつも好印象。
それに数年前に比べたら
だいぶ良くなってるよね。

一部も二部同様
エンディングに向かう時の
盛り上がり感が凄かったです。

雛鳥の首が落とされ
久我之助切腹のあたりから
妹山と背山の遣り取りにも
みるみるぶわーっと緊迫感が。

ただ、両床のボリュームが
私の席の位置のせいで違いすぎて
なんか掛け合いとしてしっくりこない。

国立劇場のような
邦楽専門劇場がいかに重要かを
しみじみ感じました。

菓匠文楽さんの白太夫
いただきました、出張売店
ありがたすぎる。

DJ KAZURU