六月歌舞伎鑑賞教室
土屋主税へ。

くろごちゃん
あら坊
あらみぃ登場で幕間が忙しかった。

自分は歌舞伎を毎月観るような生活なので
鑑賞教室というのは
短時間で安く芝居を拝見できる好機くらいの気持ちで足を運んでいますが
毎回どんな趣向で学生さん達に歌舞伎の魅力を
伝えるのかなあと
解説部分も楽しみ。

六月のサンパールでは
今の学生ならつい目をやってしまう
スマホのトーク画面。
まずそれを出して自然に
「土屋主税」の物語に引き込む解説。
若い人たちなら
検索結果をつい読んじゃう、その習性を利用して、武士ペディアの画面でたたみかけ
土屋主税の
家が吉良邸のお隣だとまで
さーっと分からせる仕組みがすごい。

あっという間に
芝居の下地を理解させたところで休憩をはさみ
錦之助がすっとした佇まいで
セリフを言う頃には
学生たちも前のめり。
其角が
水の流れも…と書くところで
ああさっきの説明ででてきた句だ、となるので
実に芝居を理解しやすく
なってます。

坂東新悟の
たおやかな佇まいが
武士のあり様を問う場面でも
キラリ輝きます。

地味な芝居と思っていたけど
それぞれの役者の方針が
はっきり伝わってきて
非常に良い演目だなと感じました。

武士の生き方は何を重んじ
何を譲れないこととしたのか。

若い学生さんにも
しっかり伝わる芝居でした。

DJ KAZURU