京都・一乗寺に在る「東風」

此処のパンが大好きです。
特に焼きたてのあんパンはびっくりする出来の良さ。
あんパンには牛乳、というセオリーに従いたくなります。

近くにある恵文社という本のセレクトショップのベンチで
こっそり食べてしまいます。

恵文舎は一般の書店と大きく違うセレクト、なので
美術館にいるような発見があり（実際に奥にはギャラリーが）、滞在時間も長くなりがち。
そして購入する本は数冊に及んでもなぜか統一感があるように思われます
過去を思い返しても。

その時の精神状態で目に飛び込んでくる本が違うのでしょう。

この店の空気が新たな自分の志向を気づかせてくれることも。
だから買う予定がなくても必ず数冊の本を手にレジへ向かうことになります。
それこそが
大型書店では味わえない楽しみ。
京都らしさって人それぞれでしょうが、私にはこの書店が
非常に京都らしいアカデミックさと楽しさに満ちているように思えます。

・・・

今年のミシュラン東京は盛り上がっていない感じが致します。

胡散臭さが露呈したといいますか、私の敬愛する方は
「星を取ろうと躍起になった店がまんまと獲得して
良心的な店から星が消えた」と評しておりましたけれど
それより痛快なのは、京都ミシュランの企画が相次ぐ掲載拒否によって
頓挫しそうだというニュースのほうです。

TVで京都吉兆のコメントをききましたけど
まあ、ざっくり言えば
「あなたたちフランスの方々に京都の私共を評価出来ないでしょう」
というわけでしてごもっとも。ミシュランが上陸してきたことについて
多々批判も出ていましたが、こうした料理人の意見に勝る抗議はありません
流石は京都。

（DJ KAZURU）